南房総市にある、増間(ますま)温泉跡。
別名、真杉温泉とも言われています。
草に埋まって見逃しそうな案内板があります。
「房陽郡郷考によると増間郷に三杉と言う温泉があり皮膚病に特効があり多い日には百五十人も近隣の郷村から押し寄せたとある。吉野勇助先生のお話によると大正十二年の関東大地震の時に湯王権現を祭る湯元に大きな爆発音がして白煙を噴き上げたが以後水が出なくなり僅かに湯元を潤す程の水量で温泉には水が来なくなり自然に閉鎖されたと言う。
昭和四年十一月吉日 増間区」
閉鎖?水が出ていない?マジ?
茂みの奥に入っていくと、コンクリートブロックで円筒状に囲われた源泉槽がありました。
こちらには真杉鉱泉と書かれていますね。
蛇口を開くと、ちゃんと水が出てくるじゃん。
ほんのりと硫黄臭がしますし、鉱泉が落ちた周囲には白い湯の花が形成されていましたので、今でも全き鉱泉が出ているようです。