三重県の熊野市には、ある意味秘境と言える温泉があります。
その名は神川温泉。
公衆浴場なのですが、何が秘境かと言いますと、ほとんど開いていない!
火・木・土のみオープン、しかも16:00から20:00までと遅い時間帯しか開いてないんです。
なので、アクセスの悪い神川温泉に遠方から訪れる場合は日帰りは難しく、ほぼ必然的にこの辺で宿泊しないと難しいんです。
湯は沸かしですが、掛け流しの単純泉です。
ほとんど無色透明、匂いもわずかに硫化水素臭がするサッパリ湯です。
オープンしている曜日時間が限られているのですが、実はいつでもこの湯を楽しめる裏技があるんですよ。
それは神川温泉の源泉です。
「この下湯淵(湯元)」と案内のある看板から、川沿いを歩いて進んでいきます。
3分ほど歩けば、コンクリの貯水槽らしきものが見えてきます。
ここが神川温泉の源泉。
この貯水槽に源泉が溜められており、神川温泉がオープンの時はポンプでここから湯が運ばれるわけです。
貯水槽の裏側に回りますと、貯水槽からのオーバーフロー管があります。
下の写真は神川温泉がオープンしている時。
全く湯が出てきてませんよね。
つまり貯水槽の湯はポンプで神川温泉に送られているわけです。
で、下の写真は神川温泉がクローズの時。
オーバーフロー管から湯が出てきてますよね。
ポンプが稼働していないので、溜まった湯が溢れ出てきているわけです。
階段を降りて近くで見ると、こんな感じ。
ね、ドバドバでしょ。
湯が落ちて当たったコンクリ部分は白い成分でコーティングされており、沸かした神川温泉よりも硫化水素臭が強い冷鉱泉です。
もし神川温泉がクローズの際は、こちらで無料の生源泉を楽しんでみては?