以前、乗車した寝台列車「WEST EXPRESS銀河」。
そこで今回は、唯一定期運行されている寝台列車「サンライズ出雲」に乗車ダァ!
しかも狙う指定席券は一番人気のサンライズ・ツイン。
まずやること、それは「10時打ち」。
「10時打ち」とは、JRのみどりの窓口で10時ジャストに予約してもらうこと。
JRの指定席券は、乗車日の1カ月前の10時から販売されます。
人気の指定席券は発売してすぐに売り切れてしまいます。
そこで1カ月前の10時ちょい前に、みどりの窓口の駅員さんに「サンライズ・ツインの10時打ちお願いします」と依頼するわけです。
そうすると、なんと!みどりの窓口の受付一つが10時打ち専用となり、窓口業務が閉め切られるんです。
超人気指定席券はこんな感じ。
さて当日、駅員さんはコンピューターに必要な情報を入力してスタンバイ、時計を確認しながら10時00分00秒ジャストに入力ボタンを連打連打連打!!!
結果、見事にサンライズ・ツインを確保!駅員さんGJ!
ちなみに、数分後に確認したところ、サンライズ・ツインの指定席券は完売されてました。
ということで乗車当日、欣々然として東京駅に向かったのですが、そこで知ったのは「大雨で運休」という非情な告知・・・
サンライズに乗って、翌朝出雲駅に到着して、島根県で温泉めぐりという計画が儚く消える・・・ガーン(T-T)
その後、紆余曲折、二点三点、左顧右眄して、なぜか千葉に来ちゃいました。
まぁ気を取り直して、温泉めぐりです。
最初の無料温泉は、館山市の「神余(かなまり)の弘法井戸」。
こちらは千葉県の有形民俗文化財です。
弘法井戸への入口には古びた看板に説明があります。
「館山市神余字畑中の巴川に、やや黄色味をおびた塩水がわき出しているところがあります。実際には川の中から天然ガスがふき出しているのですが、地元ではこれを「塩井戸」または「弘法井戸」と読んでいます。
真言宗の開祖空海(弘法大師:宝亀5年(774年)~承和2年(835年)にかかわる弘法井戸の伝説は、全国各地に広く分布していますが、神余には次のような伝説があります。
大同4年(809年)11月24日、金丸巨麻太宗光(かなまりまたむねみつ)の家臣杉浦吉之丞(きちのじょう)の妻が、夫の死後その霊を弔いながら貧しい生活をしていたところ、旅の僧が訪れました。女性は小豆粥をもてなしましたが、その粥に塩気がないのを不思議に感じて僧が訪ねると、貧しくて塩が買えないと答えました。すると僧は川に戻り手に持った錫杖(しゃくじょう)を地面に突き刺し祈祷をしました。そして錫杖を引き抜くと、塩辛い水がふき出たといいます。以来、その僧が弘法大師であることがわかったそうです。神余に残るこの言い伝えは、千葉県内に残る典型的な弘法伝説だとされています。弘法井戸の伝説は、弘法大師の偉大さを語る人々によって広められ、これに水の信仰や、外部から訪れる人を迎え入れ、食事を出し、宿泊させる異人接待などの考えが加わり、うまれたものと考えられています。
また全国各地に、その土地の人々の真心に弘法大師が報いたという形式の物語が広がっているのは、かつてそれを説いてまわった修験者など、密教の宗教者の存在があったとみられています。」
さて、看板から下りの坂道を進んでいきます。
右手の土手上には弘法大師さま?が奉られています。
弘法井戸は、小さな川べりに、円形のコンクリートで囲われていました。
非常にユルユルとですが、円形コンクリート枡の縁を鉱泉が流れ出しています。
千葉県といえばモール泉。
こちらも薄い琥珀色をしており、泡が時折立ち上がります。