淡路島のほぼ真ん中の素朴な山間。
ここに、もしかしたら温泉かもしれない湧水があると仄聞したので、訪れてみました。
田んぼの畦道を通っていくと、細小川に掛けられた赤い橋があります。
その向こうに、茶色に染まった湧水の流れが見えます。
ここの名は「大師の水」。
こちらの所以の大師は、弘法大師(空海)ではなく伝教大師(最澄)。
「味地草」は「みちくさ」と呼ぶ、江戸末期の淡路島の地誌だそう。
普通の清透な湧水とは異なる色をしています。
なかなか濃そうな色をしていますが、飲んでみますと僅かに金気がする程度。
帰ってから調べてみました。
「淡路島における兵庫県南部地震後の湧水・地下水の挙動.地下水学会誌,38(4),331-338」によると、電気伝導度は343μS/cmですので、蒸発残留物は1000mg/Lをクリアできないな。
残念ながら、温泉には当てはまらなさそうです。
まっ、なんか温泉ぽかったので、浴びときましたけどね。