越前町の法楽寺。
昔ここの近くに、蓮の花の形をした湯船に入れる入浴施設があったのですが、行こうと思った直前に廃業されて、臍を噛む思いをしたのです。
しかし、こちらのお寺の敷地からも鉱泉が湧き出しているとのことで、それを頂きにやってきました。
お寺のHPによると、昭和31年に建立されたようで、昭和36年には弘法大師のお告げでラジューム鉱泉を発見、これを療養に使用するためにと整備していた折、豪雨に合って土砂崩れしまったとのこと。
石段前の排水溝は見事に茶色く染まっています。
写真を撮っていると地元のお母さんが話しかけてくれました。
蓮の花の温泉について聞きますと、お寺から少し下ったところにあったそうで、源泉はここのお寺とは別だったそうです。
今は源泉も閉めてしまって汲むこともできないらしい。
最後に「ついでにお寺でお参りもしていってね」と。
お参りするために石段を登っていきますと、すぐ横から極々僅かに湧き出しています。
上に登りますと、本堂が左手にあります。
さらに登ると、お堂と鳥居が。
神仏習合でしょうね。
ウロウロ探してみますが、この辺には鉱泉は湧いていなさそうなので、一度石段下の道路まで戻って、道路沿いの側溝の濃い茶色を確認してみます。
辿っていきますと、お寺の石垣の配管から、しっかりとした量が垂れ流されていました。
石垣由来で気温に左右されるのか、7.9℃とかなり冷たい。
もしかしたら雪解け水も混じってる?
テイスティングしますと、炭酸感のない薄い鉄味ですね。
今からでも、これを使用した療養施設、作ってもらえないでしょうか。