ここは「大昔に鉱泉が湧いてたはず、今も湧いてたらラッキー」くらいの情報しかないとこ。
周囲は、なーんにもない山の中。
なのに、川の対岸を見ると、一部だけ古そうな石の擁壁がある。
怪しいな。
ん?
あれは鉄系の鉱泉だな。
土管から垂れ流されていますね。
土管の中を照明で照らしてみましたが、全く見えず。
怖くて、中には入れなかったので、湧出場所は確認出来ませんでした。
見た感じ濃くはなく、雨水か湧水が混じってそう。
やっぱり鉱泉湧いてた、良かった良かった・・・
と思ったのですが、ちょっと待て待て。
さっきの河岸の石の擁壁は何だったんだ?
気になったので、そちらの竹藪を見にいくと、明らかに均された感が。
さらに進むと、納屋?
納屋にしては小さすぎるぞ。
これはかなり怪しい。
回り込むと・・・・あっ!
出てる出てる!
近づいて匂いを嗅ぐと、硫化水素臭がするし。
温度は16.9℃、口に含むと硫化水素臭がちゃんと広がる。
こっちがお目当ての鉱泉だったんだ!イェーイ!
トタンの中には、稼働していないポンプが。
そして、鉱泉を貯めておく枡が見えます。
源泉の真上に枡を設置したようです。
とりあえず、無駄足になることなく、無事に素晴らしい鉱泉に出会えました。
帰り道、近くの民家に人がおられたので、この鉱泉について聞いてみました。
その方によると、
●いつかは分からないけど、大昔から湧き出していたらしい。
●この鉱泉を使った湯治場があったとは聞いていない。
→あの河岸の擁壁や、竹藪の開けた感じは、何か施設があったような気がするんだけどなぁ・・・
●その方が子供の頃(50年くらい前?)には、上流に別の源泉があったそうだが、崖崩れで無くなった。
●数十年前、近くの施設で鉱泉を利用する計画が立ち上がり、鉱泉を引くためのポンプを設置したが、結局利用される事はなかった。
→トタン小屋とポンプはこの時の名残ぽい。
●今は、汲みに来る人もいない。
とのこと。
鉱泉の名前をお聞きすると、「名前なんかあれへん」とのご回答を頂きましたので、「名前なんかあれへん鉱泉(仮)」と命名しとこ。
でもぜったい名前あるはず。
誰か、名前知ってる人、教えてください。