今回の目的はこれ。
JR西日本が運行している特別急行列車、WEST EXPRESS 銀河に乗ること。
WEST EXPRESS 銀河は2020年9月から運行が開始された観光列車でして、コンセプトは「気軽に鉄道の旅を楽しめる列車」だそう。
今回は島根県まで新幹線と特急列車で向かい、島根発のWEST EXPRESS 銀河で列車泊して帰ってきました。
WEST EXPRESS 銀河乗車記については、また後ほど。
さて島根県に到着してまず向かったところは、用田(もちだ)温泉跡。
場所は大体分かっていたので、近くの畑で作業をされていたお父さんにお尋ねしたところ、お父さんの家のすぐ近くとのことで、ご親切にも案内していただきました。
案内していただいている際、
お父さん「あれかい?ポツンと一軒家の取材?」
我々「いや、単なる温泉オタクです・・・」
お父さん「そっか・・・違うのか・・・」
すみません、お父さん、変に期待させてしまって。
お父さんのお話では、用田温泉は20年ほど前まで建物があったのですが、今は納屋を除いて更地になってます。
更地には客間があり、その奥に湯殿があったそうですが、今はイノシシの箱罠が設置されていました。
念のために言っておきますが、写真に写っているのはイノシシではなくツレです。
さらにこの奥の山肌に、鉱泉が湧出しています。
もうちょっと近づくと、鉱泉で茶色に染まった地肌が見えてきます。
まず目に入るのは、コンクリ枡。
枡の上の地面から湧き出ており、樋で枡に鉱泉を流し込んでいます。
湧出場所の横には小さな祠が設置されており、温泉宿がありし日は鉱泉が大事にされていたことが窺えます。
温度は19.3℃、薄金気味に微炭酸と収斂味がする鉱泉。
案内していただいたお父さんは、ご自宅で陶芸をされているそうで、この鉱泉を釉薬?に使用すると、とても良いものが出来上がると仰ってました。
廃業跡の鉱泉は、誰にも使われずに人知れずひっそりと湧いているところが多いのですが、用田温泉は新たな使われ方をされているみたい。
また人の役に立てて良かったね、って言いたくなる鉱泉でした。