湯の中で屁を放ったようなブログ -とりとめのない無料温泉-

⭐️⭐️福島県いわき市 震災後に大量に湧き出したアパート擁壁温泉

ツレの実家の墓参りも兼ねて、お風呂巡り。

まだ日が高いうちに、野湯系をやっつけましゅ。

 

2011年の東日本大震災、その影響は温泉業界にも波紋をひろげました。

各地の温泉施設で、温泉が出なくなった、湯温が下がったなど、営業に直結する影響がありましたが、逆に温泉が湧出したことで悪影響を及ぼす例も。

 

ここ福島県いわき市でも、悪影響を及ぼした温泉が、当時大きく報道されました。

元々、いわき市は炭鉱の町でして、日本屈指の常磐炭鉱で潤っていた町。

今では、エネルギー革命により、全ての炭鉱が閉鎖されていますが、炭鉱の爪痕は至る所にあるわけです。

その一つ、泉町の炭鉱竪坑跡から、震災後に大量の温泉が湧き出しました。

周辺には住宅街が広がっており、温泉の臭いで周辺住民から大苦情があったそう。

 

こんな感じ↓

www.fm-iwaki.co.jp

 

その後どうなっているのか、炭鉱竪穴を見に行ってみることに。

竪坑周辺からは未だに湯気がモクモク上がっているのが見えますが、臭いはなし。

柵で覆われて立ち入り禁止となっており、近寄ることができませんでした。

 

f:id:abdominalpore:20220217144459j:plain

 

もう一つ、震災直後に話題になったのが、ここ。

 

f:id:abdominalpore:20220217144508j:plain

 

こちらもフツーの住宅街。

進んでいきますと、6部屋の小さなアパートが。

今でも住まわれています。

 

f:id:abdominalpore:20220217144516j:plain

 

このアパートの足元、高さ1メートルほどの擁壁の至る所に配管がニョキニョキしています。

 

f:id:abdominalpore:20220217144524j:plain

 

ここ、震災後にアパートの擁壁から大量の温泉が湧出したそうで、その後、側溝に温泉を捨てるために、配管を取り付けたとのこと。

 

f:id:abdominalpore:20220217144413g:plain

 

周辺の建物からは湧出しておらず、なぜかここのアパートの土地だけ、温泉が湧き出しています。

たまたま温泉の道となる断層が、このアパートの下にあったんでしょうね。

 

温泉の出具合は配管ごとで異なりますが、震災からだいぶ経つのに、かなりの湧出量。

 

f:id:abdominalpore:20220217144424g:plain

 

配管だけではなく、擁壁の隙間からも、30℃ほどの薄鉄味の温泉が漏れ出ています。

大家さんのことを考えると、なかなか嬉々として楽しめない温泉でした。

 

f:id:abdominalpore:20220217144437g:plain

 

 

 

ついでに今夜のお宿、いわき市玉山温泉 石屋旅館さんも紹介。

玉山温泉には、石屋旅館、藤屋旅館玉屋旅館と、3軒のお宿があります。

 

f:id:abdominalpore:20220217144623j:plain

 

石屋旅館さんは、女将さん一人で切り盛りされており、客室はたくさんあるのですが、1日2組限定で営業されています。

主屋は、昭和初期に女将さんの義祖父が趣味として建てたそうで、宮大工さんに頼んで数寄屋造りにしてもらったそうです。

各所に趣味の良い意匠が施されています。

 

f:id:abdominalpore:20220217144549j:plain

f:id:abdominalpore:20220217144541j:plain

f:id:abdominalpore:20220217144532j:plain

 

口コミではご飯も美味しいと。

華やかさはありませんが、女将さんの心こもった手作りで、ホッとするおいしさ。

女将さんはお話好きの気さくな方で、部屋の雰囲気といい、田舎の親戚のおばちゃん家に来てるような錯覚がwww

 

f:id:abdominalpore:20220217144451j:plain

f:id:abdominalpore:20220217144615j:plain

 

温泉は、3軒で同じ源泉を利用しているそうで、ポンプアップされた冷鉱泉を加温循環しています。

アル単の強ヌルヌルでして、加えて泡付きもあるので、湯船内での肌触りがとっても気持ちいいんです。

あまりのヌルヌル具合のため、洗い場の床も超絶ヌルヌルで、かなり危険なレベル。

はい見事に転倒しましたよwww

 

f:id:abdominalpore:20220217144557j:plain

 

女将さん曰く、玉山温泉の3軒とも跡取りがおらず、今の代で営業を辞めることになるのではとのこと。

多分、あと10年くらいなんじゃないかな。

この超絶ヌルッヌル鉱泉を味わいたいなら、お早めに。

⭐️静岡県松崎町 渚の足湯

湯回廊 菊屋さんを後にして向かったのは、河津七滝(ななだる)温泉。

6軒のお宿がありますが、今回訪ねたのは七滝温泉ホテル

こちらは、河津七滝の近くにある溶岩洞窟風呂が有名。

本館で入浴料1,000円を支払い、一旦表の道路に出て、徒歩5分ほどのところにある、河津七滝に向かう道沿いに架かっている橋を渡ります。

 

f:id:abdominalpore:20220203222445j:plain

 

「溶岩洞窟温泉」と看板があります。

この先は無人でして、奥の壁にある扉は施錠されており、本館受付で教えてもらった暗証番号を入力すると中に入れます。

 

f:id:abdominalpore:20220203222456j:plain

 

壁の向こう側には、男女別の脱衣所がありますので、ここで入浴準備。

ちなみに、溶岩洞窟風呂は混浴でして、水着またはタオル巻き(バスタオルは無料で借したもらえます)が必須ですが、運よく終始貸切でした。

 

f:id:abdominalpore:20220203222505j:plain

 

入浴準備が整いまして、脱衣所の奥の扉から出ますと、地中の溶岩洞窟風呂への入り口がポッカリと。

 

f:id:abdominalpore:20220203222513j:plain

 

足元はあまり良くないので、気をつけながら穴を降りていきますと、湯船が見えてきます。

 

f:id:abdominalpore:20220203222521j:plain

 

天井や壁は波打った紋様で溶岩溶岩しておりまして、人工の洞窟とは違い、安定感があります。

とはいえ「地震が起きたら、すぐに避難すること」という注意書きがwww

洞窟の川面には穴が空いており、覗けば河津川が眼下に見えます。

 

f:id:abdominalpore:20220203222529j:plain

 

上の写真右側にあるホースから温泉が注がれており、さらに奥まった洞窟感アップしたところからも、配管から打たせ湯のように垂れ流されています。

湯温も快適な人工でない自然の洞窟風呂って、和歌山県勝浦温泉 ホテル浦島以来かな?

 

f:id:abdominalpore:20220203222537j:plain

 

 

さて、そのまま伊豆半島西側の松崎町まで移動。

ここの小じんまりとした湾にあるのが「渚の足湯」

足湯と言っていますが、海水浴客が水着で入浴しているのを見たことがあるから、全身浴も可?

 

f:id:abdominalpore:20220203222545j:plain

 

足湯の看板の向こうに富士山が。

絵になるなぁ。

 

f:id:abdominalpore:20220203222555j:plain

 

小さな防波堤の向こうを覗きますと・・・舟?

あれ?ここ、岩で囲まれた大きな浴槽だったと思ったのに。

調べてみると、いつの間にか、浴槽が舟に変わったみたい。

 

f:id:abdominalpore:20220203222603j:plain

 

近くに掲げられている看板には、11月から3月はぬるくて利用できないって。

 

f:id:abdominalpore:20220203222615j:plain

 

結構な量がかけ流されていましたが、手を入れると確かにぬるい。

入浴する気でしたが、こんな寒い時期だと風邪引きそうなので、あったかい時期にまた来ようっと。

 

f:id:abdominalpore:20220203222432g:plain

 

⭐️静岡県伊豆市 寺院「福地山 修善寺」の温泉手水

今回、静岡の修善寺温泉に来たのには訳がありまして。

 

温泉宿を予約する際は、よく楽天トラベルを利用しています。

出張も良くあるので、楽天トラベル一本にまとめておくと、年間で結構なポイントが貯まるんです。

 

travel.rakuten.co.jp

 

必然的に、楽天トラベルから案内メールが頻繁に届きます。

 

そんなある日、いつものように楽天トラベルからメールが来ました。


楽天トラベルには「懸賞広場」というのがありまして、応募して当選すると全国の旅館の無料宿泊券がもらえる懸賞サイトです。

楽天トラベルで予約した際、暇な時に「懸賞広場」でチョコチョコっと応募してました。

 

前文から下を見ていくと・・・

 

f:id:abdominalpore:20211023122120p:plain

 

んーーーーーーー?

んーーーーーーーーーーーー?

んーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?

 

f:id:abdominalpore:20211023123907p:plain

 

当選されました?お客様が?

お客様ってだれ?私?

 

f:id:abdominalpore:20211023122123p:plain

 

修善寺温泉 湯回廊 菊屋」の無料宿泊券だと?

マジでつか!?

いつ応募したかも、全然覚えていないんだけど、行きたい温泉宿でピンしてた所だし。

確か、すげー歴史のありそうな高級旅館。

当選したプランはというと、「【源泉掛け流し露天風呂付き】離れ草庵の無料宿泊券」。

 

f:id:abdominalpore:20211023121350p:plain

 

スタンダードプランで、お一人なんと30,910〜45,455円。

ペア宿泊券だから、二名で61,820〜90,910円!

こりゃ近々、隕石に当たって死ぬかも?

 

ということで、今夜のお宿は湯回廊 菊屋さんだ、ブイ!

 

f:id:abdominalpore:20220203212056j:plain

 

創業360年と歴史があり、昭和天皇夏目漱石も投宿したという由緒あるお宿です。

館内には格式高い調度品が据えられ、時間の重みを偲ばせる建造物です。

 

f:id:abdominalpore:20220203212154j:plain

f:id:abdominalpore:20220203212204j:plain

f:id:abdominalpore:20220203212211j:plain

f:id:abdominalpore:20220203212317j:plain

 

さてお部屋ですが、離れですので、一旦お外に出ます。

 

f:id:abdominalpore:20220203212047j:plain

 

入ってすぐの部屋は寝室。

お布団フッカフカ

 

f:id:abdominalpore:20220203212016j:plain

 

その隣にはハイセンスでオシャンティな客間が。

 

f:id:abdominalpore:20220203212023j:plain

 

その外にはテラスがあり、椅子に座って中庭を眺めることができます。

 

f:id:abdominalpore:20220203212031j:plain

 

そしてそして、テラスの横にはお部屋専用のお風呂が!

もちろん掛け流し!

 

f:id:abdominalpore:20220203212039j:plain

 

無料で泊まれるということで、いつもよりテンション高く、お部屋でウヒャウヒャヒャーってしていたら、いつの間にか夕食の時間に。

 

お食事処でいただきます。

調理したてのお上品な料理が、一品一品配膳されてきます。

全部ウマい!タダなのでさらにウマい!

 

 

翌朝は、部屋のお風呂で目覚めの一湯。

あーそろそろファイアして、毎日こんな生活を送りたい・・・

 

f:id:abdominalpore:20220203212333j:plain

 

そして朝ご飯もウマい!

食レポ苦手なので、ウマい以外思いつきませんがwww

 

f:id:abdominalpore:20220203212325j:plain

 

菊屋さん、ありがとうございました。

とってもとってもステキなお宿でした。

しばらく仕事頑張れそうですwww

 

 

そうそう、近くにあった無料温泉を紹介。

修善寺温泉にある寺院、福地山 修善寺にそれはあります。

 

f:id:abdominalpore:20220203212104j:plain

 

山門をくぐって、奥に本殿が鎮座しています。

 

f:id:abdominalpore:20220203212136j:plain

 

無料温泉は、山門の右手にある手水。

 

f:id:abdominalpore:20220203212112j:plain

 

ここの手水は、共同浴場G湯と同じ、第一貯湯槽が使われているんです。

 

f:id:abdominalpore:20220203212121j:plain

 

龍の口から湯気を伴ってドボドボと垂れ流されています。

手を濯ぎますと、確かにあったかい。

 

f:id:abdominalpore:20220203215338g:plain


しかもここの手水は飲泉可能です。

 

f:id:abdominalpore:20220203212144j:plain

 

温泉地ならではの手水ですな。

 

⭐️静岡県伊豆市 O源泉の漏れ湯

伊豆市の犬猫温泉を後にして、街中を走っていると、木々の間からチラッと見えた温泉櫓。

「O源泉」と書かれた看板が掲げられています。

 

f:id:abdominalpore:20220203195149j:plain

 

温泉地に行けば、たくさんの温泉櫓を目にすることがあり、そのほとんどは、漏れはなく、全量利用されています。

しかし、なぜかここはピーンと来たんですよ、漏れてそうと。

 

細径を進んでいきますと、一段下がった場所に、草臥れた小屋が2棟あります。

 

f:id:abdominalpore:20220203195725j:plain

 

小屋の奥に抜けますと、先ほど見えた温泉櫓が。

 

f:id:abdominalpore:20220203195908j:plain

 

その足元には、ボロボロの貯湯タンクや配管やらが乱雑に組まれて、至る所から漏れ漏れ漏れw

 

f:id:abdominalpore:20220203194414g:plain

 

湯温はややぬるめ、飲泉しましたが、特にクセのない温泉です。

至る所から漏れまくっており、清掃やメンテされてるようにも思えないし、未使用源泉かな?

 

f:id:abdominalpore:20220203195039g:plain

 

 

さて、今夜のお宿は修善寺温泉

修善寺に来たら、ぜひ訪れたかったのが「共同浴場G湯」。

観光マップにも載っていない、ほぼほぼジモ泉なんですが、利用料を払えば一見さんでも利用できるみたい。

細い路地を抜けると、激渋の外観で佇んでいます。

 

f:id:abdominalpore:20220203194959j:plain

 

ニャンコ?

 

f:id:abdominalpore:20220203194936j:plain

 

ぶち殺すぞゴラァ!と言わんばかりの迫力・・・

一見さんを拒むかのような、イカついバウンサー風ニャンコーズwww

 

f:id:abdominalpore:20220203194943j:plain

f:id:abdominalpore:20220203194951j:plain

 

ニャンコの痛い視線を避けながら、入り口の前に。

 

f:id:abdominalpore:20220203205357j:plain

 

扉をそーっと開けてみますと、これまた渋いぞ、G湯。

 

f:id:abdominalpore:20220203202250j:plain


とりあえず、壁に貼られた注意書きを読むと「入浴券は組合員以外には販売しません」。

やっぱり一見さんは入浴できないのかなぁ?

 

どうしたものかと悩みに悩み、とりあえず浴室への扉を開いてみますと、中には4名ほどの地元の方々が入浴中。

しかし、皆様からの視線が痛い・・・

「誰だお前は?」

「また非会員が来たよ」

「勘弁してくれよ」

無言で扉を閉めてしまいました・・・

 

そのままそっと外に出て、慚愧に耐えない忸怩たる思いに馳せる私。

と、いきなり窓が開いて、お着替え中の地元のおじさんが。

「350円払ったら入れるから、入って入って!」と。

 

恐る恐る浴室に入りますと、さっきと打って変わって、皆さんニコニコ顔。

「タオル持ってきた?そこの使っていいよ」

「せっけん貸してあげようか?」

なんて良い人たちなんだぁ!

勝手に排他的な人たちだと妄想していた、自分の汚れ切った心に猛省。

 

さて、浴室内と言いますと、浴場内の脱衣所も渋い。

 

f:id:abdominalpore:20220203195015j:plain

 

脱衣所から一段下がったところに、数名入ったらギュウギュウになるほど小さな湯船が(許可いただいて写真撮ってます)。

お湯は修善寺の集中管理された第1貯湯槽の掛け流しでして、湯温は激アツ。

 

f:id:abdominalpore:20220203194931j:plain

 

修善寺のG湯もステキでしたが、G湯に入られていた地元の方々もステキでした。

⭐️静岡県伊豆市 ペット用の温泉 犬猫温泉

カニを食べるなら、何が好きですか?

ズワイ?タラバ?ケガニ?

個人的には、身がプリプリで味が濃く、食べ応えのあるタラバガニが、キング オブ カニかな。

 

f:id:abdominalpore:20220226184855j:plain

 

しかし静岡県伊豆半島西側にある戸田(へだ)漁港では、タラバガニを超えるサイズの、食べ応え十二分な巨大カニタカアシガニを頂くことができます。

 

ja.m.wikipedia.org

 

立ち寄ったのは「さかなや魚清」。

 

f:id:abdominalpore:20220202224047j:plain

 

タカアシガニなんて普通は流通していないし、水族館でしか見られない世界最大のカニ

大きいもので、ハサミを広げると4m弱にもなる深海に住んでいるカニらしい。

しかし、ここ戸田は深海生物漁が盛んだそうで、深海魚に加えてタカアシガニが頂けます。

そのタカアシガニが、お店の真ん中にある生簀にどっちゃりwww

 

f:id:abdominalpore:20220202225020j:plain

 

流石に4mもある巨大なカニはいないけど、やっぱりデカい。

 

f:id:abdominalpore:20220202225028j:plain

 

高足ガニ定食(4500円)を注文すると、生簀にいるタカアシガニくん1匹が店員さんに連れ去られていく。

ドナドナ、ド〜ナド〜ナ〜。

 

しばらくすると、エビフライと深海魚フライと共に、先ほど拉致られたタカアシガニくんがドーン!

 

f:id:abdominalpore:20220202225035j:plain

f:id:abdominalpore:20220202225058j:plain

 

足の殻には切れ込みが入っており、そこを引っ張ると綺麗にツルンと身が出てきます。

とても一口では食べられない、食べ応えのあるサイズ。

贅沢なほど、口の中をカニの身で充満させることができますが、味はかなり大雑把で水っぽい。

味の濃さでいえば、タラバガニの1/5くらいかな。

 

f:id:abdominalpore:20220202225109p:plain

 

身と違って、蟹味噌は濃厚。

こちらも、人の顔と同サイズの甲羅に大量の蟹味噌が入っており、普通に食べていてはなかなか減らない。

なので、足の殻をストローにして、蟹味噌一気吸いwww

 

f:id:abdominalpore:20220202225050j:plain

 

ちなみに近くには、日帰り施設「戸田温泉 壱の湯」があります。

こちらはナトリウムカルシウム硫酸塩泉が掛け流しで利用されていますが、ちょっと塩素くさいかな。

 

f:id:abdominalpore:20220203191654j:plain

 

そうそう、無料温泉にも行きました。

伊豆半島の真ん中の伊豆市まで移動。

ここにイヌネコ専用の無料温泉があります。

まず目につくのが、これ。

 

f:id:abdominalpore:20220203192025j:plain

 

薄緑色のボックスから、古ぼけたタイル張りの流しにドバドバと適温の温泉が垂れ流されています。

こちらはカルシウムナトリウム硫酸塩泉だそう。

昔はポリバスが設置されていたようですが、撤去されたようですね。

 

f:id:abdominalpore:20220203191940g:plain

 

このお湯を使用したペット用の湯船は、数メートル離れたところにありました。

マニアがイヌネコに負けじと入浴していた湯船です。

 

f:id:abdominalpore:20220203192015j:plain

 

しかし、お湯が流れていない。

ホースの根元にバルブがあるので、これをひねれば出てくる・・・ん?出てこないぞ。

こちらの湯船への湯は止められており、もう利用できないみたいですね。

⭐️⭐️⭐️福岡県みやま市 長田鉱泉場

福岡県矢部川の北側、筑後市にあるのが「船小屋温泉」。

 

abdominalpore.hatenablog.com

 

一方、矢部川を挟んだ南側、みやま市にも同様の炭酸鉱泉汲み場があり、こちらは「新船小屋温泉」の長田鉱泉場。

船小屋鉱泉所よりも、駐車場は広めで、お土産物屋さんもあります。

この日も、とっかえひっかえ、大きな容器を持った方がたくさん来られていました。

 

f:id:abdominalpore:20211210080716j:plain

 

駐車場の奥には足湯も完備。

土日のみ利用できるみたいで、この日はお湯が張られていませんでした。

 

f:id:abdominalpore:20211210080607j:plain

f:id:abdominalpore:20211210080615j:plain

 

昔は、足湯の横に浴場もあったそうですが、台風で倒壊してしまい廃業したとのこと。

残念。

 

長田鉱泉場の小屋も、船小屋鉱泉所と同じく、外観内観ともにレトロな雰囲気。

 

f:id:abdominalpore:20211210080622j:plain

f:id:abdominalpore:20211210080630j:plain

f:id:abdominalpore:20211210080653j:plain

 

こちらの謂れを読みますと、「不思議の水と恐れられ、誰一人としてふれることすらしなかった湧水」だってwww

昔は、炭酸のシュワシュワが体に悪い毒物とか、神様の祟りとか思われていたんでしょうね。

 

f:id:abdominalpore:20211210080708j:plain

 

さてこちらの鉱泉ですが、船小屋鉱泉所とは異なり、汲んで持ち帰る場合は有料です。

とはいえば、20円なんですけど。

 

f:id:abdominalpore:20211210080645j:plain

 

ただし、この場で飲泉するだけならば、小屋の入り口に設置してある流しから出てくる鉱泉を、無料で楽しむことができます。

 

f:id:abdominalpore:20211210080701j:plain

f:id:abdominalpore:20211210080559g:plain

 

ここの鉱泉、普通の炭酸泉とは違います。

普通は、船小屋温泉所のように、多かれ少なかれ鉄味がする炭酸泉が多いのですが、ここ長田鉱泉場は純粋な炭酸泉。

ほとんど雑味のない、ウィルキンソンの炭酸水みたいな感じで、これで水割り作れば、市販の炭酸水を買う必要がないくらい。

道理で、多くの方が汲みにくるわけです。

 

⭐️⭐️福岡県筑後市 船小屋鉱泉所

福岡県の矢部川を挟んで、左右の川沿いにある「船小屋温泉」と「新船小屋温泉」。

船小屋温泉は、矢部川の北側の筑後市にあります。

元々当地には、藩の管理下にあった船小屋があったことから、船小屋温泉と呼ばれているそうです。

 

約10年ぶりに船小屋温泉に訪れました。

すぐ近くにある公園の駐車場に車を停められます。

この公園には、「すずめの湯」という簡素で小さな浴場があったのですが・・・ない!

 

f:id:abdominalpore:20211210082238j:plain

 

写真の奥の方に、仮設ぽい浴場があったのに。

ちょうど鉱泉を汲んで来られた方に尋ねると、いつの間にか撤去されたとのこと。

すごく良い温泉だったのに・・・

 

公園の中には、「すずめの湯」の源泉が湧いています。

浴場はなくなりましたが、無料で源泉は楽しめます。

 

f:id:abdominalpore:20211210082142j:plain

 

船小屋鉱泉所は、公園を背にすれば、すぐあります。

「日本一の含鉄炭酸泉」と看板に記されています。

 

f:id:abdominalpore:20211210082150j:plain

 

外観も大正ロマン風、窓ガラスもステンドグラスで、いいですねぇ。

小屋の真ん中に、八角形の井戸と思われるものがあり、側面には蛇口が3個所。

 

f:id:abdominalpore:20211210082158j:plain

 

まずは船小屋温泉の謂れについて。

 

f:id:abdominalpore:20211210082214j:plain

 

工事で亡くなられた方を祀る、三体の木造のお堂があります。

手を合わして、ありがたく頂きます。

 

f:id:abdominalpore:20211210082206j:plain

 

こちらは、蛇口をひねれば、鉱泉が出てきますので、無料で好きなだけ汲めます。

口に含みますと、うんうん、看板で謳っているように、薄ら鉄味のある炭酸泉です。

泉質は、含二酸化炭素・鉄(Ⅱ)ーナトリウム・マグネシウムー炭酸水素塩冷鉱泉

泉温は20℃とのこと。

鉄味があるため、たくさんは飲めませんが、大昔は炭酸感が珍しかったので、重宝されたんでしょうね。

 

f:id:abdominalpore:20211210082222j:plain

 

ちなみに、八角形の井戸の上面に嵌め込んであるガラスの隙間、危険です。

隙間から、井戸内に溜まっている二酸化炭素が高濃度で漏れ出てきており、激しく咽せます。

一気に大量に吸い込んだら、多分失神するんじゃないかな。

 

ちなみにちなみに、すぐ近くに「川の駅 船小屋 恋ぼたる」という日帰り入浴施設もあります。

泉質的には「すずめの湯」に近い掛け流し施設です。

成分も濃くコテコテ析出系で、なかなか良かったですよ(浴室内写真は、恋ぼたるさんのHPより引用)。

 

f:id:abdominalpore:20211210083549j:plain

f:id:abdominalpore:20211210091622j:plain