湯の中で屁を放ったようなブログ -とりとめのない無料温泉-

⭐️⭐️⭐️長野県○○市 山奥にある巨大打たせ湯

さてさて、しんどい山登りです、はぁ。

道っぽいのはあるのですが、ほぼ藪漕ぎしながら、ひたすら登っていきます。

センダングサが種子を作っており、ひっつき虫が身体中をチクチクして痛い。

 

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結構な急な杣道を登ります。

最終目的地は、まだまだ上の山陰。

 

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その後は、さらにブッシュに道を阻まれ、しかも普段の運動不足が祟り、足がパンパンに。

 

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砂防ダムが連なっており、途中で渡渉。

もうこの辺の川は、湯気でムワッとします。

 

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川の中洲の左右を行ったり来たりしながら、もうすぐ目的地。

 

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とーちゃーく!

 

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湧出地は、ここからもうちょっと上に登ったところなのですが、高巻きで登る必要があります。

しかし、悪場すぎて下手すると谷に落下してしまうほど危険。

川を遡上することも可能みたいですが、雨が少ない時期だったため川の温度が熱すぎて、遡上もムリ。

 

ということで、渡渉した砂防ダムの辺りの適温まで戻り、入浴することに。

 

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温泉藻がびっしりと繁茂しており、足場に注意しながら砂防ダムの下へ。

 

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湯温はドンピシャ。

硫黄臭がプンプンする巨大打たせ湯。

乳酸パンパンの疲れも雲散霧消です。

登ってきた甲斐がありました。

 

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⭐️⭐️長野県白馬村 油臭ぷんぷんのタンクローリーの湯

白馬に宿を取ってましたので、白馬の観光スポットである、白馬ジャンプ競技場へ。

1998年の長野オリンピックで、ラージヒル団体の原田選手とか船木選手らが金メダルを取ったジャンプ台が見学できます。

遠目から見ても、巨大な人工構造物です。

 

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460円のリフト券を購入して、タワーまで楽して登っていけます。

ラージヒルノーマルヒルの間を登っていく時に、着地斜面が見えるんですが、すんげー急で、この時点でビビってる。

 

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タワーから、ラージヒルノーマルヒル、それぞれに行けるんですが、足元が金網になっていて、遥か下に地面が見えます・・・玉ヒュンです。

ラージヒルのテッペンからは、急勾配の助走路から踏切台、その向こうには白馬の街並みが一望できます。

こんなところから飛んでいく選手って、あたおか?

いやいや超人です、まじ尊敬に値します、ほんと。

 

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その後、白馬村内を車で走っていたところ、道路脇に白いタンクがチラッと目に入る。

なんか、すごく怪しい。

タンクに続く脇道には、進入禁止サインも進入禁止柵もない。

入って見にいくことに。

大きなタンクが3台、カナラインホースが伸びていて、明らかに液体を溜めてそう。

 

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一番奥にあるアーチから垂れ下がったカナラインホースから、チョロチョロと液体が垂れ流されています。

 

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この時点で、周囲には油臭が漂っており、温泉と確信。

温度を測定すると、44.4度。

やっぱ温泉だー!

 

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蓋し、構造物の形状から、このアーチの下にタンクローリーをつけて、カナラインホースから給湯して、どこかの施設に運んでいると思われ。

チョロチョロ垂れ流されているのは、バルブの閉め忘れなのか、あるいはオーバーフローした湯を逃すためなのかも。

 

これはもう、チョロチョロを溜めて入るでしょ。

 

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けっこうすぐ満タンになりました。

湯温は快適、濃厚な油臭が体をまとう、パワーのある湯。

ティスティングすると、ブワッっと油臭が広がり、その後に鹹味が残ります。

 

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しかし、どこに運んでるんだろ。

ぜひ、そこでも入湯してみたいなぁ。

⭐️⭐️長野県小谷村 ウマウマ強炭酸の冷鉱泉 松葉の湯

次は、同じ小谷村にある「松葉の湯」。

湯と名乗っていますが、冷鉱泉です。

Googleマップにも記載されていますので、すんなりと目的地に到着。

道路わきすぐの窪地に、水の流れが見えますので、迷うことはないです。

 

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窪地に近づいてみますと、水の流れは赤褐色に染まっており、鉱泉とすぐ分かります。

 

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湧出口には、石で祠のように組まれており、その中から湧き出しています。

石の上には、柄杓と漏斗が設置されています。

今でも、この鉱泉を汲みにくる人がいるんでしょうね。

 

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さて石組の中はというと、外の赤褐色の鉱泉とは違い、澱みのない鉱泉を湛えています。

ブクブクと泡が立ち上がっており、よく見ると微細な水沫が含まれているのが見て取れます。

 

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温度は19.3度。

設置してある柄杓で飲泉してみますと、ビックリ!すごい炭酸。

ほのかに鉄味がしますが、喉にキューッと来る炭酸の後に、出汁味が感じられます。

んまいなあ、コレ。

 

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美味しい鉱泉を楽しんだ後は、すぐ近くにある「cafe十三月」でランチ。

古民家を今風に改築したカフェでして、ど田舎(失礼)にあるにも関わらず、たくさんのお客さんが来られていました。

 

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こちらのランチは、本場のカレーを頂けます。

 

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初めて食べるトッピングも美味しくて、ボリュームもあって、お腹がくちくなりました。 

 

⭐️長野県小谷村 温泉マークに湧く冷鉱泉

国土地理院の日本地図を見ていると、時折「おっ、なんだ?こんなところに温泉マークがあるぞ」ていうのがあります。

廃業した一昔前の温泉宿やその源泉の情報が、そのまま残っているのが多いんだと思うのですが、そんな謎の温泉マークが長野県の小谷村にあったので、調査です。

 

小谷村の幾曲がりの山道を登っていき、温泉マークの場所に到着。

周囲には何もない森の中に、小屋がポツネンとあります。

 

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近づいてみますと、小屋の前に木枠が組まれて、その中にブルーシートが敷かれたプールのようなものが。

 

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プールの傍にあるホースから、絶え間なく流れ込んでいます。

 

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全く匂いのない、無色透明なほぼ水です。

温度は8.4度、これは冷たすぎて入れないぞ。

腕に掛け流してみましたところ、僅かにヌルヌルします。

温泉だとしたらアル単とか重曹泉かな。

 

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ちなみに、すぐ近くには、澄んだ水?が湧き出る四角いマスもありました。

 

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温泉マークの場所は更地になっていますので、元々浴場でもあったのか?

あるいは、近くの宿まで引湯していたのか?

牽強付会かもしれませんが、温泉ということにしておきましょう。

⭐️北海道標茶町 まったく特徴のない廃シラルトロ温泉

シラルトロ温泉をネット検索すると、シラルトロ温泉 ロッジ シラルトロがヒットしてきますが、実はもう一つあります。

だいぶ昔に廃業していますが、温泉はいまだに垂れ流されているのです。

 

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廃温泉宿の裏手に源泉塔があります。

櫓の真ん中の地面から上に伸びる配管がタンクに繋がっており、そのタンクに一旦温泉を溜める構造。

タンク横から下に伸びる配管は、地面の中に消えていきます。

 

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地面に消えた配管は、斜面の少し下から再び顔を出して、ドバドバと垂れ流されていました。

 

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昔の分析書によると、泉温25.2℃の単純泉とのこと。

全く匂いもしない、単なる湧水みたいな温泉です。

泉温があと0.3℃低ければ、温泉ではなくなりますし。

 

ちなみに、この施設、売りに出されています。

湯量は十分ですが、この泉温・泉質だと、なかなか買う人いないだろうな・・・

⭐️⭐️北海道標茶町 廃業温泉のヘンなタンクの湯

今宵のお宿は、オーロラファームビレッジ。

 

お宿に予約の連絡をした際、「山間の林道を来ないといけないので、暗くなる前に早めにきてくださいね」と言われたのですが、到着した時には結構真っ暗。

 

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宿泊は、コテージとロッジがありますが、一人宿泊は自動的にロッジ(素泊まり4,000円くらい)となります。

ロッジにはテレビもないので、やることと言えば風呂に入るだけ。

浴場は、あまり照明がなく、かなり真っ暗の中で入ります。

ちょうど新月でして、都会では絶対に見られない、大盤振る舞いの星空が広がってます。

天の川もよく見える、プチご褒美だ。

 

ロッジに戻って、することないので早くに就寝。

 

翌日の早朝の施設を紹介。

まずは受け付け。

食事付きにすれば、ここでご飯を頂きます。

 

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今回泊まったロッジ。

テレビもトイレも流しもなく、二段ベッドとヒーターのみ。

夜中に、動物が屋根上をドタバタ動き回って、ちょっとうるさかったw

 

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近くには、少し値段が高いコテージも。

こちらはテレビやトイレもあるみたい。

 

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温泉は300mほど離れたところにあるので、車で向かいます。

こちらの温泉は、アル単のモール泉です。

 

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手前にあるのは混浴の大浴場。

 

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奥には、男女別の浴場が。

内湯とバルククーラーの露天二つがあります。

 

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さらにその奥には、ワンちゃん用の温泉までが。

ワンちゃん風呂も掛け流し、素晴らしいです。

 

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夜のお風呂も良かったけど、朝靄で覆われた紅葉を見ながら入る朝風呂は、欣快の至り。

 

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さて、翌朝訪れた無料温泉は、標茶町にある温泉宿。

アクセスは悪くないのに、廃業してしまいました。

いまだに建物は残っています。

近くに源泉があるかもと思い、周辺をウロウロと探してみると、何か怪しげなものを発見。

 

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車から降りて近づいてみますと、なんだこりゃ?

 

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今まで見たことがない構造物。

蓋が割れているので、左側の構造物を覗いてみますと・・・

 

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中には明らかに温泉が溜まっており、モワッと湯気が顔にかかります。

右側の構造物を覗きますと・・・

 

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こっちが湧出場所で、自噴の温泉が配管経由で左側の構造物(タンク)に貯まる仕組み。

 

そして、左側のタンクから出てきた配管で排湯されていました。

汲み湯してみますと、45℃弱のわずかに黄色味の温泉でして、泉質はナトリウム塩化物泉とのこと。

タンクの蓋がなければ、ちょうど良さそうな湯船になるんだけどなぁ。

 

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排湯の先は温泉の川となって、湯気をモワモワさせながら流れて行きます。

 

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その先はどうなっているのかなと思い進みますと、また別の源泉が。

 

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こちらは、硫化水素臭がわずかにする冷鉱泉でした。

 

ちなみに、道を挟んだ反対側にも、冷鉱泉の沼がありました。

 

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こちらは沼地 & 薮のダブルコンボで、一筋縄ではいかない場所。

シューシューと水の音がする場所に、なんとか到着。

こっちも微硫化水素臭のする冷鉱泉でした。

 

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⭐️⭐️⭐️北海道標茶町 ほぼ野湯化してる極上S温泉

標茶町のとある場所、そこそこ草が繁茂している細い林道からスタート。

ジムニーみたいな車ならそのまま行けるかもですが、普通車のレンタカーなので、クマ避けスプレーを持参して、徒歩で目指します。

 

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しばらく行きますと、左側に廃屋が見えてきます。

 

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この小屋の奥の方から水の流れる音が聞こえますので、藪を分けて進みますと、配管からの垂れ流しがありました。

 

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硫化水素臭のする冷鉱泉

廃屋の中には畳が見えましたので、ここは休憩所で、この冷鉱泉を沸かして利用していたのかも。

 

一旦林道に戻って、さらに進んでいきます。

 

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奥へ奥へと登っていくと、つきあたりに建物群が見えてきました。

これがお目当てのS温泉。

 

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まずは左手を見ますと、納屋の裏側に配管と流し台があります。

 

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その奥に、立ち上がった配管から硫化水素臭のする冷鉱泉が流れています。

配管で流し台まで引っ張ってきていたようです。

 

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さて戻って、右手の方にあるほぼ崩壊しかけている小屋がS温泉です。

屋根も壁も吹っ飛んでおり、好事家が設置したであろうブルーシートで覆われています。

 

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小屋の中から配管が伸びて、40℃ほどの温泉が排湯されています。

 

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小屋の中を覗いてみますと、大きなバルククーラーが。

北海道って、バルククーラーに湯を溜めるの好きですよね。

北海道感があって、とても良いです。

 

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バルククーラーの横に源泉があり、そこから配管で小屋の外まで運んでいる構造。

この配管、嵌め込んでるだけ?

ちょっと引っこ抜いてみると・・・

 

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おっ、バルククーラーに湯が落ちるじゃん。

なるほど、普段は外に排湯してるけど、入浴時はこうやって温泉を溜めるシステムなんだな。

 

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しかし底から排湯してしまって、貯まらない。

周囲を探しても、蓋はなさそう。

 

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タオルをぎゅぎゅっとパイプに突っ込んで、何とか排湯を止めることができました。

 

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こりゃ、なかなか溜めるまで時間がかかりそう。

ボーッとしても仕方がないので、とりあえず先程の冷鉱泉を浴びてみました。

つ、冷たい・・・

 

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風邪を引く前に服を着て、もう一つの小屋を探検。

 

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湯上がりに休憩できるようになっているんですね。

ソファーにストーブ、壁にはギターまであります。

使われなくなって、かなりの月日が経っているようです。

昔は、ここでワイワイやっていたんだろうな。

 

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待つこと1時間、なんとか入浴に耐えるくらいまで、温泉が溜まりましたので、いざ入浴ー。

 

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湯口は40℃ほどなのですが、バルククーラー内は不感温帯くらいまで湯温が下がっています。

湯は、モール臭にわずかに油臭がある。

色付きも薄い薄いモール泉て感じで、湯口の湯を舐めると少し鹹味があります。

浴感はヌルヌルしており、弱いながらも泡付きも。

入浴中に土砂降りに見舞われたので、小雨になるまで結局1時間くらい入っていました。

にも関わらず、まだまだ入り足りない温泉でした。

 

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尚書

入浴後は、ちゃんと排湯して、配管も元通り接続して帰りましたよ。