福岡県の矢部川を挟んで、左右の川沿いにある「船小屋温泉」と「新船小屋温泉」。
元々当地には、藩の管理下にあった船小屋があったことから、船小屋温泉と呼ばれているそうです。
約10年ぶりに船小屋温泉に訪れました。
すぐ近くにある公園の駐車場に車を停められます。
この公園には、「すずめの湯」という簡素で小さな浴場があったのですが・・・ない!
写真の奥の方に、仮設ぽい浴場があったのに。
ちょうど鉱泉を汲んで来られた方に尋ねると、いつの間にか撤去されたとのこと。
すごく良い温泉だったのに・・・
公園の中には、「すずめの湯」の源泉が湧いています。
浴場はなくなりましたが、無料で源泉は楽しめます。
船小屋鉱泉所は、公園を背にすれば、すぐあります。
「日本一の含鉄炭酸泉」と看板に記されています。
外観も大正ロマン風、窓ガラスもステンドグラスで、いいですねぇ。
小屋の真ん中に、八角形の井戸と思われるものがあり、側面には蛇口が3個所。
まずは船小屋温泉の謂れについて。
工事で亡くなられた方を祀る、三体の木造のお堂があります。
手を合わして、ありがたく頂きます。
こちらは、蛇口をひねれば、鉱泉が出てきますので、無料で好きなだけ汲めます。
口に含みますと、うんうん、看板で謳っているように、薄ら鉄味のある炭酸泉です。
泉質は、含二酸化炭素・鉄(Ⅱ)ーナトリウム・マグネシウムー炭酸水素塩冷鉱泉。
泉温は20℃とのこと。
鉄味があるため、たくさんは飲めませんが、大昔は炭酸感が珍しかったので、重宝されたんでしょうね。
ちなみに、八角形の井戸の上面に嵌め込んであるガラスの隙間、危険です。
隙間から、井戸内に溜まっている二酸化炭素が高濃度で漏れ出てきており、激しく咽せます。
一気に大量に吸い込んだら、多分失神するんじゃないかな。
ちなみにちなみに、すぐ近くに「川の駅 船小屋 恋ぼたる」という日帰り入浴施設もあります。
泉質的には「すずめの湯」に近い掛け流し施設です。
成分も濃くコテコテ析出系で、なかなか良かったですよ(浴室内写真は、恋ぼたるさんのHPより引用)。