伊豆市の犬猫温泉を後にして、街中を走っていると、木々の間からチラッと見えた温泉櫓。
「O源泉」と書かれた看板が掲げられています。
温泉地に行けば、たくさんの温泉櫓を目にすることがあり、そのほとんどは、漏れはなく、全量利用されています。
しかし、なぜかここはピーンと来たんですよ、漏れてそうと。
細径を進んでいきますと、一段下がった場所に、草臥れた小屋が2棟あります。
小屋の奥に抜けますと、先ほど見えた温泉櫓が。
その足元には、ボロボロの貯湯タンクや配管やらが乱雑に組まれて、至る所から漏れ漏れ漏れw
湯温はややぬるめ、飲泉しましたが、特にクセのない温泉です。
至る所から漏れまくっており、清掃やメンテされてるようにも思えないし、未使用源泉かな?
さて、今夜のお宿は修善寺温泉。
観光マップにも載っていない、ほぼほぼジモ泉なんですが、利用料を払えば一見さんでも利用できるみたい。
細い路地を抜けると、激渋の外観で佇んでいます。
ニャンコ?
ぶち殺すぞゴラァ!と言わんばかりの迫力・・・
一見さんを拒むかのような、イカついバウンサー風ニャンコーズwww
ニャンコの痛い視線を避けながら、入り口の前に。
扉をそーっと開けてみますと、これまた渋いぞ、G湯。
とりあえず、壁に貼られた注意書きを読むと「入浴券は組合員以外には販売しません」。
やっぱり一見さんは入浴できないのかなぁ?
どうしたものかと悩みに悩み、とりあえず浴室への扉を開いてみますと、中には4名ほどの地元の方々が入浴中。
しかし、皆様からの視線が痛い・・・
「誰だお前は?」
「また非会員が来たよ」
「勘弁してくれよ」
無言で扉を閉めてしまいました・・・
そのままそっと外に出て、慚愧に耐えない忸怩たる思いに馳せる私。
と、いきなり窓が開いて、お着替え中の地元のおじさんが。
「350円払ったら入れるから、入って入って!」と。
恐る恐る浴室に入りますと、さっきと打って変わって、皆さんニコニコ顔。
「タオル持ってきた?そこの使っていいよ」
「せっけん貸してあげようか?」
なんて良い人たちなんだぁ!
勝手に排他的な人たちだと妄想していた、自分の汚れ切った心に猛省。
さて、浴室内と言いますと、浴場内の脱衣所も渋い。
脱衣所から一段下がったところに、数名入ったらギュウギュウになるほど小さな湯船が(許可いただいて写真撮ってます)。
お湯は修善寺の集中管理された第1貯湯槽の掛け流しでして、湯温は激アツ。
修善寺のG湯もステキでしたが、G湯に入られていた地元の方々もステキでした。