湯の中で屁を放ったようなブログ -とりとめのない無料温泉-

⭐️静岡県御前崎市 塩ノ段鉱泉

塩井神社の塩井戸とは異なり、こちらの冷泉の味は名前通り。

しかし、見た目は名前から予想できないはず。

  

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鉱泉は道路沿いすぐにあります。

 

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塩ノ段鉱泉の説明書き。

 

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温泉法で規定する「温泉」となる可能性がある…?

溶存物質が11,560mg/kgなら、温泉て言い切っていいはずだけどな。

 

地元では大事にされてるんでしょう、お堂内には石仏が鎮座してます。

期待が高まります。

 

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さて、鉱泉はというと、木の下のぬかるみ…えっ、これですか?

 

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雨水溜まってるだけでしょ?て感じですが、よーく見ると…

 

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泡を伴って湧いてるんですよ。

冷泉なんですが、見た目はボッケw

 

すぐ隣には土管が埋められており、こちらは泥を含まない(濁ってるけど)鉱泉が満たされています。

 

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どちらも名前通り、舐めると塩っぱい。

湧出量が少なすぎるのが残念だけど、一見の価値あり?

 

⭐️⭐️静岡県森町 塩井神社の塩井戸

またまた静岡の井戸シリーズ

 

森町の塩井神社、こちらは名前から想像つかない味がするんです。

 

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階段を降りますと鳥居が見えてきます。

 

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まずは、こちらの神社の由緒を見ましょう。

 

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●干満があるらしい。

●長雨や洪水など物流が滞った際、この井戸から塩分を得た。

●胃腸の薬、魔除け用。

●塩筒老命(シオヅツオノミコト)が神様。

 

塩筒老命はシオツチノオジとも言われる日本神話に登場する神様。

航海の神様、または製塩の神様だそう。

へぇ、勉強になった。

 

さて鳥居を一礼してくぐりますと、左手にご神体、右手に井戸があります。

 

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塩井戸の中は、非常に浅く、冷泉の流れも分からない。

一見すると溜まっているだけ、という感じですが、きれいに澄んでいます。

 

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ひしゃくが用意されていますので、飲んでみますとびっくり!

確かに名前通り塩味はするのですが、それよりも病院臭がすごい!

アブラ臭ともヨード臭とも違う。

病院の消毒のクレゾール臭が口の中に充満する、と言えば分かるかな。

「塩井神社」改め「クレゾール神社」と名乗っても良いくらい。

 

由緒通り、これは胃腸にも効くし、(病)魔も退散しそうな冷泉でした。

 

⭐️静岡県菊川市 潮井戸

前回の湯沢の冷泉に続き、静岡の井戸シリーズ。

 

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菊川市にある、奈良時代から湧き続けているという伝説がある潮井戸。

一面田んぼの中に、それはポツンとあります。

 

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いい具合に鄙びてる。

いつ崩れ落ちてもおかしくない柱と瓦。

こういう佇まい大好き。

 

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屋根の下の井戸はこんな感じ。

 

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舐めてみると、潮井戸というだけあって、しっかりと塩っぱい鉱泉

 

立派に奉られていますが、実はここが湧出地ではないんです。

潮井戸の由来を見ますと…

 

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安政の大地震1854年)前に湧出していたのが、ここ。

で、安政の大地震後に湧出し始めたのは、ここより46メートル北側。

 

ということで、北側に向かっていくと見えてきます。

ここが現在の潮井戸。

 

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ここから暗渠を通じて、先程の屋根付き井戸に鉱泉が送られているそうです。

詳しくはこちらの論文を。

 

静岡県菊川市における「潮井戸」の水質形成メカニズム」

https://www.chs.nihon-u.ac.jp/institute/nature/kiyou/2006/pdf/2_5.pdf

⭐️静岡県磐田市 湯沢の冷泉

静岡県磐田市にある湯沢の冷泉。

 

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脇道に降りていきますと、いくつかの建物が見えてきます。

 

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こちらの建物では、イベントで足湯を振舞っていたそうです。

足湯用の湯舟はひっくり返されています。

今もイベントしてるのかな?

 

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お隣にはお湯を沸かすための竈?それともピザ窯?

 

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釜の左手にある東屋には、天井から自在鉤が伸びて、鍋が吊るされています。

キレイに整頓されているので、極たまに使用されているかも。

地元の方は、足湯の後にみんなで鍋を突いてるんだろなー、いいなぁ。

 

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東屋の奥には、こじんまりとした素敵な湯小屋が。

 

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ちょっと失礼して拝見。

まずは「ゆ」と書かれた暖簾が見えます。

 

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この奥に一人用の脱衣所があり、その奥には、これまた一人用のカワイイ湯舟が。

ここ、ぜひとも入ってみたい。

今もイベントやってるんですか?誰か教えて。

 

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さて、冷泉ですが、建物の外側にデーンと看板がありまして。

 

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その看板の下、川沿いに源泉井戸があります。

 

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清掃されていないので、お世辞にも見て呉れは悪いですが、緩やかに冷泉が川に流れ出ていますので、水質的には良さそう。

井戸の壁には、白い湯の花がゆるりと揺れてます。

 

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飲んでみますと、しっかりとした硫化水素臭のする冷泉でした。

汲んだ冷泉を家で浴びてみましたが、僅かにヌルヌルしましたよ。

⭐️⭐️⭐️静岡県静岡市 廃温泉施設のステンレスバス

南アルプスの南端は静岡なんですね、知らなかった。

その南端にステンレスバスの野湯があるということで向かったのですが、遠い!

静岡県内はどこもアクセスが良いと思ってたけど、道は細いし急だし蛇行してるし。

1時間半くらいで着くと思ってたら、3時間もかかってヘトヘト。

 

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ここは10年ほど前まで、温泉施設があったのですか、今はすっかり更地に。

しかし、その更地の隅っこには、今も源泉が絶えずステンレスバスに垂れ流されてます。

 

石垣の上のタンクより左側には、汲み湯するための蛇口もあります。

昔からあったのか、廃業後新設されたのかは分かりませんが。

 

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さてステンレスバスですか、実測27.4℃の温泉がドバドバと掛け流されています。

 

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別角度から。

湯は、澄んだ濁りのないライムグリーン。

ふ、ふつくしい

 

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湯口を嗅ぐと、強い硫黄臭。

口に含むと、苦味とアブラ味が僅かにする硫黄がブワッと広がります。

浴感は、ラブローション級のニュルニュルです。

 

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しかし、気温2℃の中、出られない…冬はちと辛いかも。

夏にもう一度、絶対に来る!

3時間かけて・・・

⭐️福井県越前町 法楽寺の垂れ流し鉱泉

越前町の法楽寺。

昔ここの近くに、蓮の花の形をした湯船に入れる入浴施設があったのですが、行こうと思った直前に廃業されて、臍を噛む思いをしたのです。

しかし、こちらのお寺の敷地からも鉱泉が湧き出しているとのことで、それを頂きにやってきました。

 

お寺のHPによると、昭和31年に建立されたようで、昭和36年には弘法大師のお告げでラジューム鉱泉を発見、これを療養に使用するためにと整備していた折、豪雨に合って土砂崩れしまったとのこと。

 

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石段前の排水溝は見事に茶色く染まっています。

 

写真を撮っていると地元のお母さんが話しかけてくれました。

蓮の花の温泉について聞きますと、お寺から少し下ったところにあったそうで、源泉はここのお寺とは別だったそうです。

今は源泉も閉めてしまって汲むこともできないらしい。

最後に「ついでにお寺でお参りもしていってね」と。

 

お参りするために石段を登っていきますと、すぐ横から極々僅かに湧き出しています。

 

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上に登りますと、本堂が左手にあります。

 

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さらに登ると、お堂と鳥居が。

神仏習合でしょうね。

 

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ウロウロ探してみますが、この辺には鉱泉は湧いていなさそうなので、一度石段下の道路まで戻って、道路沿いの側溝の濃い茶色を確認してみます。

 

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辿っていきますと、お寺の石垣の配管から、しっかりとした量が垂れ流されていました。

 

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石垣由来で気温に左右されるのか、7.9℃とかなり冷たい。

もしかしたら雪解け水も混じってる?

テイスティングしますと、炭酸感のない薄い鉄味ですね。

今からでも、これを使用した療養施設、作ってもらえないでしょうか。

 

⭐️福井県越前町 大谷の薬水

福井県越前町においしい鉱泉があるとのこと。

専用駐車場に車を停めてから、歩いて向かいます。

 

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5分ほど歩きますと、小さなポンプ小屋らしきものが見えてきます。

 

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ポンプ小屋の横には井戸があり、ここから汲み上げているようです。

 

看板には「ふくいのおいしい、大谷の薬水」と。

水?鉱泉ではない?

 

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しかし橋に掲げられている案内板には、ちゃんと鉱泉という二文字が。

薬に使用されたのなら、鉱泉だよな。

 

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井戸は計3個あり、別に祠の下からも自然湧出した流れが見られます。

 

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そして汲む用に蛇口も用意されていました。

 

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温度は14.6℃、匂いは無臭。

おいしいただの水なのか、鉱泉なのか、自分の舌で確認するため、口の中で転がしてみますが、少し収斂味があるかな?という程度。

 

鉱泉分析書がないので、胸を張って「これ鉱泉です!」とは言いづらいな…