湯の中で屁を放ったようなブログ -とりとめのない無料温泉-

⭐️⭐️福井県鯖江市 旧寺中鉱泉

次に向かったのは旧寺中(じちゅう)鉱泉

昭和35年までは鉱泉宿があったようですが、いつ廃業したのかは不明。

 

こちらの河和田神社の裏側にあるということで、脇道を進んでいきます。

 

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歩くこと3分ほど、神社の裏手に遊閑地が見えてきます。

ここに鉱泉宿があったのかな?

看板のところに鉱泉が沸いているぽい。

 

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寺中鉱泉の謂れが魚の看板に書かれています。

なんで魚?

 

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かいつまむと、

「不治の病の娘のために、父親が薬師如来さまにお祈りしたところ、娘の枕元に薬師如来さまが現れ、鉱泉を授けた」

こういう謂れを知れるのも、無料温泉ならではの楽しみ。

 

寺中鉱泉の歴史を学んだあとは、本命の鉱泉を拝見させてもらいます。

 

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しめ縄が取り付けられた風呂蓋を開けますと・・・

 

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こちらもK鉱泉と違わず、キレイな鉱泉がユルユルと湧いていました。

湧出量は1.3リットル/分と少量ですが、底からは絶えず泡が立ち上がってます。

少し水を動かしただけで、土管?ヒューム管?の壁に付着した錆色の湯の花が舞い上がりますので、鉱泉を汲むときは慎重に。

 

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温度は13.2℃。

飲泉しますと、K鉱泉と同じですが、炭酸がより強めでソーダのようで、うまい。

 

ペットボトルに汲んでしばらくすると、炭酸水のように細かい泡が確認できるほどでした。

 

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⭐️⭐️福井県鯖江市 K鉱泉旅館跡

福井県で無料温泉めぐりです。

 

まずは鯖江市のK鉱泉旅館跡。

1999年ごろに廃業したそうです。

 

車から降り、旅館に続く道を見上げますと・・・

 

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70-80センチくらい雪が積もってる。

よく見ると、ウサギの足跡はある。

ウサギも旅館に向かって進んでるから、大丈夫でしょ。

 

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旅館前もたっぷりと深雪がありますが、もう引き戻せないので、ウサギの足跡を辿ってラッセルしていきます。

 

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お目当ての鉱泉は、旅館の裏手。

幽邃な雪景色にポツンと祠が見えてきました。

 

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鉱泉が垂れ流されているので、それに沿って雪消の道が祠まで続いてます。

 

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祠の足元にある木の板からは、流血のような鉱泉の流れが・・・ちょっと不気味。

 

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祠にお湯をいただく許可願いをしまして蓋を開けますと、そこにはとっても透き通ったキレイなキレイな鉱泉が。

 

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飲んでみますと、よくある鉄味に微炭酸、実測10.0℃の冷鉱泉

湧出量はそれほど多くなく、毎分0.8リットルとのこと。

旅館が営業していた時に訪れたかった・・・

⭐️⭐️和歌山県高野町 廃温泉宿の出汁味垂れ流し

またまた、蔵出し小ネタ。

 

弘法大師空海)が開いた真言密教の聖地、高野山があるのは和歌山県高野町

1000m級の山々が折り重なっており、山深い辺地です。

 

こちらに廃温泉宿があるとのことで、高野町くんだりまで出向いてきました。

 

まだ建物はきれいそう。

10年ほど前に廃業したらしい。

 

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とりあえず源泉を探すことに。

通常、廃旅館で源泉を探すのは、すごく大変。

藪をかき分け、目を皿にして、ようやく地面からちょっことだけ顔を出した源泉の配管を見つける、みたいなことが多いんです。

しかし、ここはチョー簡単。

 

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「源泉」と、でかでかと書いてくれてますんで。

 

裏側に回ると、わずかに地面が茶色に染まっていることから、自然に湧き出していそうです。

 

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湧き出した源泉は配管に流れているようなので、その配管を辿っていくと・・・

 

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みっけ。

川に廃湯されていました。

川べりまで下りて確認すると、茶色に染める冷鉱泉がしょぼしょぼと流れ出しています。

 

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飲泉しますと、わずかな鉄味と鹹味、そして強い出汁味。

お鍋のベースに使えるくらいのうまみ成分が含まれていそう。

今度はプールを持ってきて、自分がお鍋の具になりたいな。

⭐️大阪府羽曳野市 壺井八幡宮の清泉壺井

またまた、蔵出し小ネタ。

 

大阪の羽曳野市にある壺井八幡宮

大阪河内国を拠点にした河内源氏源頼義&義家親子が、平安時代前九年の役(東北の豪族である安部氏の反乱に対して討伐した戦い)の時に、京都の石清水八幡宮で戦勝祈願をしたそう。

その結果、見事に安部氏を打ち破ることができたので、ここ河内国石清水八幡宮の御神霊を移したのが、壺井八幡宮の始まりだそうです。

 

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ここの境内には清泉壺井という井戸がありますが、こちらが金気水なんです。

鳥井をくぐったすぐに、その井戸があります。

 

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井戸の周囲には、漏れ出した金気水で茶色に染まってます。

 

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井戸の中はと言いますと、うーん、なんか澱んでいる。

あまり換水率は良くないようで、働き者の鉄バクテリアが油膜作ってるし。

せっかくなので、飲んでみましたが、うすーい金気味。

 

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1801年の壺井八幡宮の絵にも、清泉壺井が描写されています。

石段上る前にある小さな東屋みたいなのがそれ。

 

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当時は、飲水できるちゃんとした清水だったそうですが、その後金気が含まれるようになったとのこと。

今では飲む人もいないようですが(おまえ、飲んでるって?)、大切に保存されているようです。

 

⭐️⭐️岐阜県関市 F山冷泉

岐阜県関市の山村に湧く冷鉱泉

細い細い道沿いに渋めなバス停が見えてきます。

 

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お堂 兼 バス停らしく、素朴な扁額には「薬師堂」とあります。

もちろん、お堂内には薬師如来さまが御座します。

薬師如来さまと温冷泉は、テッパンの組み合わせ。

 

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その通りでして、道路を挟んだ川沿いにF山冷泉があるのです。

 

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道路からは屋根しか見えず、看板もありませんので、知らないと通り過ぎるかな。

 

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コンクリート枡から配管が伸びて手水鉢のような石桶に冷鉱泉が流れ出しています。

それほど湧出量は多くなさそう。

飲んでみますと、口腔と鼻腔に硫化水素臭が広がりますが、それ以外は特段味のしない冷鉱泉

 

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コンクリート枡は、ちょうど人ひとりが入れるくらいの浴槽サイズです。

しかしコンクリート枡から、黒い配管が川向かいのお家に伸びており、そちらのお家でこの冷鉱泉が使われているみたい。

ということで、入浴は諦めました。

 

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コンクリート枡の道路側の石壁に穴が開いており、ここが源泉湧出場所。

中には白い湯の花が見えました。

山村のノスタルジックな雰囲気と相まって、なんだかホッコリする冷鉱泉でした。

 

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⭐️⭐️⭐️岐阜県○○市 廃温泉施設の鉱泉

遠出が出来ないので、近場でまだ訪れてなかったとこに。

 

岐阜県◯◯市の、とある場所の廃温泉施設。

 

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廃業してますので入浴はできないですが、温泉スタンドがあるということで、やってきたのです。

しかしスタンドに100円を入れたのですが、全く温泉が出てこない…

 

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困って右往左往していたところ、オーナーさんに会うことができ、「スタンドはもうやってないよ、源泉はこっちこっち」と案内してくださいました。

 

こちらの手水舎、「鉄道利用者のみ無料です」と記載されてますが、車で来た我々も無料でしたので、誰でも利用できるのかな?

少なくとも、鉄道でやって来たら無料とのこと。

 

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壁には昭和天皇皇后両陛下の御真影が掲げられてます。

お地蔵様?の前にステンレスシンクがあり、そこにホースと蛇口から絶えず鉱泉が垂れ流されています。

 

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飲んでみると微鹹味+硫化水素臭で飲みやすい。

「うんまいですねーこの鉱泉!」とゴクゴク飲んでいましたら、オーナーさんから「そんなに気に入ったなら、うちの風呂入って行くか?」と大変有難いお言葉。

 

まずは黄色のスイコータンクに一度鉱泉を貯めます。

 

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そこからホースで湯船まで送り、沸かす仕組み。

 

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「沸くまでの間、施設内を案内してあげるよ」とオーナーさん。

なんでもボーリングして良い鉱泉が湧出したのでポンプアップして、男女別に計6箇所の湯船を作って、1995年から営業されたそう。

しかし訳あって10数年前に廃業されたと。

 

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1時間ほどして、お風呂が沸きましたので、頂きます。

 

ユニットバス内には硫化水素臭が充満。

わずかに淡香色で、ph8.3のナトリウム炭酸水素塩泉だけあって浴感ニュルニュル。

思う存分ニュルニュルの恩恵を享受させていただきました。

 

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風呂上がりには、お昼ご飯にと、イカと里芋の煮っ転がしをご馳走に。

 

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ちなみにオーナーさん、ネコ10匹くらいと暮らされてます(笑)

 

「また入りたかったら電話してから来い」と。

しかもお土産にネパール産の翡翠まで頂いちゃいました。

  

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オーナーさん、本当にありがとうございました。

また行きますね。

 

※今回、たまたまオーナーさんに会えて、たまたま会話が盛り上がった結果、ご自宅のお風呂に入浴させていただきましたが、もちろん一般の入浴は受け付けていないとのことです。

⭐️⭐️大分県臼杵市 鷺来ヶ追(六ヶ追)鉱泉

またまた、蔵出し小ネタです。

 

大分県の素晴らしい鉱泉として、こちらの鷺来ヶ追(六ヶ迫)鉱泉も有名。

鷺来ヶ追(ろくがさこ)鉱泉の名は、江戸時代に怪我をした白鷺が傷を癒しに来たことが由来だそう。

今では六ヶ迫とも呼ばれているみたい。

けだし、鷺来ヶ追って画数多くて書くの大変だからかな、たぶん。

 

白鷺が傷を癒したという鉱泉は、臼杵 鷺来ヶ迫(ろくがさこ)温泉 源泉 俵屋旅館 コト白鷺館内に湧いています。

こちらはお宿ですので、もちろん入浴料を支払って中に入ります。

 

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男女に分かれた浴場前に、壁に多数の手形が押されている不気味な湯船が。

ここが白鷺が入浴したという「鷺湯」。

訪問した時は、「入浴禁止となりました」という張り紙があったので、残念ながら入浴できませんでしたが、冷鉱泉が自噴しているらしい。

今も入れないのかな?

 

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この湯船の奥に見える祠が、白鷺源泉飲泉場。

 

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男女別の浴場には、非加熱&加温された鷺湯に入れますよ。

 

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入浴後、一旦旅館の外に出まして、俵屋旅館の隣にある「薬師湯」に向かいます。

 

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こちらも冷鉱泉が湧き出しており、こっちのは無料。

この冷鉱泉は、臼杵藩主の命を救った献上湯だそうで、大分市の塚野鉱泉と同様、大量に飲んで下痢を起こさせるそうです。

そのため、いつでも脱糞できるように、上の写真の右側には便所があるんだそう(笑)。

 

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次に向かうのは、俵屋旅館さんからちょっと下ったところにある、六ヶ迫鉱泉しらさぎ荘。

こちらは残念ながら平成30年に廃業されたとのこと。

 

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ありし日の浴場はこんな感じ。

シブいでしょ?

 

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こちらの施設内にも飲泉できるところがあったような・・・記憶が曖昧。

 

で、しらさぎ荘のお隣にも飲泉場がありまして、こちらは「下元湯」。

 

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「下元湯」には立派な鉱泉販売マシーンが据えられており、5リットルで100円。

ですが、この場で飲む用の蛇口がマシーン側面にあるんで(写真取り忘れた)、その蛇口からなら無料で楽しめます。

この地区の鉱泉の味は、弱い炭酸に鉄味+ミネラル感て感じで、体に良さげですね。

 

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