日本初、村内すべての温泉について「源泉掛け流し宣言」を行ったのが、奈良県十津川村。
ちなみに十津川村は、日本で一番大きな村でもあります。
村内にある25箇所の施設が、加水、加温、消毒なしで利用できるという素晴らしい村でして、大好きな温泉郷の一つ。
ただネックは、深山幽谷の秘境でして、アクセスが桁外れに悪い・・・
そんな十津川村のとある場所、落石から防ぐロックシェッド(覆道、洞門)に温泉が湧き出してます。
ロックシェッド手前の崖側を覗くと、白い湯の花が。
この辺の崖からも湧出してますが、ほんのちょっとだけ。
なーんだ小物か、とガッカリ。
しかししかし、ロックシェッドの中の崖には、なかなかの大物が潜んでいました。
奥のコンクリート擁壁の上の岩盤の2箇所から、しっかり湯の花でコーティングされた温泉の流れが。
そこそこの湯量が流れ落ちてきています。
手前には、腰の高さくらいの岩盤に穴がポッカリ開いて、これまたまぁまぁの量で湧き出してます。
そして最後、岩盤の奥まったところからも湧出してます。
ここは成分が濃いのか、流れに沿って析出物でコテコテになってる。
ロックシェッド内の大物はこの4箇所ですが、それ以外にも小物がチラホラ湧き出して、温泉の小川ができてます。
それぞれの湧出孔では45-50℃くらいですが、それらが混ざり合った小川は、なかなか良い湯加減。
ここ、上手く堰き止めたら、大分県の壁湯天然洞窟温泉旅館 福元屋や福島県の二岐温泉 柏屋旅館みたいになりそう。