桜島の至るところに、噴火した際の噴石から身を守るための退避壕(シェルター)が設置されています。
さらに、各地の湾には退避港といって、有事の際に桜島から船で逃げ延びるための港湾があります。
その退避港の一つに、海中から温泉が湧き出している港があります。
湾の陸地際は鉄成分で赤茶色に染まっています。
その部分の水面を見ますと、水中から湧き出してますね。
干潮マックスには、もう少し時間があるので、それまでは桜島観光で時間潰し。
向かったのは、黒神埋没鳥居。
腹五社神社の鳥居でして、1914年の大正大噴火によって、鳥居の下2メートルが火山灰で隠れてしまい、今では鳥居の頭しか見えない。
いつの間にか干潮マックス時間に。
退避港に戻りますと、さらに50センチほど水位が下がってる。
そろりそろりと擁壁を降りていきますと、積み上げれられた岩の間からも大量のお湯が湧き上がってる。
水際にも、水中の至る所から湧き出した温泉によって、海面に波が立っているのが確認できます。
もう入るしかないでしょ。
入浴!
おー、湯温はドンピシャ。
舐めてもほとんど海の塩気がしない。
どんだけ湧き出してるんだよ。
味は、薄い鉄味に強い炭酸を感じます。
ここ、うまく湯船をこしらえたら、屋久島の平内海中温泉や、函館の水無海浜温泉みたいに、観光名所になるんじゃないかの?