今夜のお宿は、前から一度宿泊してみたいと思っていた、大阪府にあるあまみ温泉 南天苑。
大阪府といっても、ほぼ和歌山との県境の山間にあります。
お宿は、東京駅など明治時代の著名な建築物を設計した辰野金吾が手がけた登録有形文化財。
登録有形文化財には目がないもので、お泊まりしにきたわけです。
室内は数寄屋造りでして、茶慣れしているのですが軽妙洒脱。
こういう雰囲気、落ち着くから大好き。
夕ご飯は、ぼたん鍋を注文。
食べきれないくらいのお肉が給仕されて、ぽんぽんぱんぱん。
しかし、楽しみにしていたお湯は、加温、循環、消毒済みの弱放射能泉。
塩素臭が強すぎて、ちょっと残念でした。
さて翌日は、和歌山観光の合間に無料温泉を挟みます。
まずは紀の川市の倉谷温泉跡。
未だに冷鉱泉が垂れ流されてて、地元の人が汲みにくるそうです。
なんでも1970年代に廃業した温泉旅館とのこと。
もう建物は朽ち果てており、壁面はスプレーでいたずら書きされてて、ちょっと鳥肌が立つような怖い雰囲気。
温泉旅館の面影はほぼないですが、玄関前の小川に架かっている橋には、ちゃんと温泉マークが残されています。
目的の垂れ流しは、この橋のさらに先に見えてきます。
上の写真の真ん中あたりに見える灰色の配管から鉱泉が捨てられています。
もう一つは、小さな赤い社の横にある蛇口から、白い湯の花が付着した容器に流されていました。
この廃旅館のちょっと手前で、崩落した道路を補修されていた作業員さんに話を聞いたのですが、ここは地元では有名な心霊スポットとのこと。
日暮れ時に作業していると、いやーな雰囲気が漂うそうです。
日が高いうちに訪れるのをおすすめします・・・