湯の中で屁を放ったようなブログ -とりとめのない無料温泉-

⭐️千葉県南房総市 増間温泉跡

南房総市にある、増間(ますま)温泉跡。

別名、真杉温泉とも言われています。

 

 

草に埋まって見逃しそうな案内板があります。

 

 

「房陽郡郷考によると増間郷に三杉と言う温泉があり皮膚病に特効があり多い日には百五十人も近隣の郷村から押し寄せたとある。吉野勇助先生のお話によると大正十二年の関東大地震の時に湯王権現を祭る湯元に大きな爆発音がして白煙を噴き上げたが以後水が出なくなり僅かに湯元を潤す程の水量で温泉には水が来なくなり自然に閉鎖されたと言う。
昭和四年十一月吉日 増間区」

 

閉鎖?水が出ていない?マジ?

 

茂みの奥に入っていくと、コンクリートブロックで円筒状に囲われた源泉槽がありました。

 

 

こちらには真杉鉱泉と書かれていますね。

 

 

蛇口を開くと、ちゃんと水が出てくるじゃん。

ほんのりと硫黄臭がしますし、鉱泉が落ちた周囲には白い湯の花が形成されていましたので、今でも全き鉱泉が出ているようです。

 

 

⭐️⭐️千葉県館山市 神余の弘法井戸

以前、乗車した寝台列車「WEST EXPRESS銀河」。

 

abdominalpore.hatenablog.com

 

そこで今回は、唯一定期運行されている寝台列車サンライズ出雲」に乗車ダァ!

 

ja.wikipedia.org

 

しかも狙う指定席券は一番人気のサンライズ・ツイン。

 

search.yahoo.co.jp

 

まずやること、それは「10時打ち」。

「10時打ち」とは、JRのみどりの窓口で10時ジャストに予約してもらうこと。

JRの指定席券は、乗車日の1カ月前の10時から販売されます。

人気の指定席券は発売してすぐに売り切れてしまいます。

 

そこで1カ月前の10時ちょい前に、みどりの窓口の駅員さんに「サンライズ・ツインの10時打ちお願いします」と依頼するわけです。

そうすると、なんと!みどりの窓口の受付一つが10時打ち専用となり、窓口業務が閉め切られるんです。

超人気指定席券はこんな感じ。

 

 

さて当日、駅員さんはコンピューターに必要な情報を入力してスタンバイ、時計を確認しながら10時00分00秒ジャストに入力ボタンを連打連打連打!!!

結果、見事にサンライズ・ツインを確保!駅員さんGJ!

ちなみに、数分後に確認したところ、サンライズ・ツインの指定席券は完売されてました。

 

ということで乗車当日、欣々然として東京駅に向かったのですが、そこで知ったのは「大雨で運休」という非情な告知・・・

サンライズに乗って、翌朝出雲駅に到着して、島根県で温泉めぐりという計画が儚く消える・・・ガーン(T-T)

その後、紆余曲折、二点三点、左顧右眄して、なぜか千葉に来ちゃいました。

まぁ気を取り直して、温泉めぐりです。

 

最初の無料温泉は、館山市の「神余(かなまり)の弘法井戸」。

こちらは千葉県の有形民俗文化財です。

弘法井戸への入口には古びた看板に説明があります。

 

 

館山市神余字畑中の巴川に、やや黄色味をおびた塩水がわき出しているところがあります。実際には川の中から天然ガスがふき出しているのですが、地元ではこれを「塩井戸」または「弘法井戸」と読んでいます。
 真言宗の開祖空海弘法大師宝亀5年(774年)~承和2年(835年)にかかわる弘法井戸の伝説は、全国各地に広く分布していますが、神余には次のような伝説があります。
 大同4年(809年)11月24日、金丸巨麻太宗光(かなまりまたむねみつ)の家臣杉浦吉之丞(きちのじょう)の妻が、夫の死後その霊を弔いながら貧しい生活をしていたところ、旅の僧が訪れました。女性は小豆粥をもてなしましたが、その粥に塩気がないのを不思議に感じて僧が訪ねると、貧しくて塩が買えないと答えました。すると僧は川に戻り手に持った錫杖(しゃくじょう)を地面に突き刺し祈祷をしました。そして錫杖を引き抜くと、塩辛い水がふき出たといいます。以来、その僧が弘法大師であることがわかったそうです。神余に残るこの言い伝えは、千葉県内に残る典型的な弘法伝説だとされています。弘法井戸の伝説は、弘法大師の偉大さを語る人々によって広められ、これに水の信仰や、外部から訪れる人を迎え入れ、食事を出し、宿泊させる異人接待などの考えが加わり、うまれたものと考えられています。
 また全国各地に、その土地の人々の真心に弘法大師が報いたという形式の物語が広がっているのは、かつてそれを説いてまわった修験者など、密教の宗教者の存在があったとみられています。」

 

さて、看板から下りの坂道を進んでいきます。

 

 

右手の土手上には弘法大師さま?が奉られています。

 

 

弘法井戸は、小さな川べりに、円形のコンクリートで囲われていました。

 

 

非常にユルユルとですが、円形コンクリート枡の縁を鉱泉が流れ出しています。

 

 

千葉県といえばモール泉。

こちらも薄い琥珀色をしており、泡が時折立ち上がります。

鉱泉は17.6℃。弱鹹味と有機物臭がする鉱泉でした。

 

 

⭐️⭐️⭐️京都府◯◯市 鉱泉探してたら温泉見つけた

巷説によると、この辺に鉱泉があるらしいので、現地調査開始。

 

 

これなに?

 

 

ゆるゆると湧き出した清透な水が、枡の切れ目から流れ出ている。

ちょっと舐めてみましたが、こんな海岸沿いなのに塩気ゼロ。

これが探し求めていた鉱泉か?

 

 

まぁいいや、とりあえず入浴しとこっと思って、枡の中を覗き込むと・・・

 

 

蚊のサナギがピクピク蠢いている・・・

どうしたものかなぁと黙考していると、後ろから一言。

 

「入ったら?」by ツレ。

 

ええい、ままよ。

押すなよ、ゼッタイ押すなよ!

 

 

分かってます、唾棄すべき愚行だと言うことは。

 

 

一方ツレは、早々とタイドプールに移動して、ウキウキと生き物探ししてるし。

ツレ「ここ、魚とエビがいっぱいいるよ!」

 

 

2cmほどのハゼとエビがたくさんいる。

確かに、なぜかここのタイドプールだけいっぱいいる。

 

 

ツレが手を入れて魚とエビを捕まえようとしたところ、「ん?なんか温かいんだけど」

手を突っ込んでみると、確かにあったかい。

水温計で海水面を測ってみると32.6℃。

試しにすぐ隣のタイドプールを測定すると25.2℃。

どういうこと?

 

 

温かさにもムラがあり、探ってみたところ、下図の赤線の岩下が、とりわけあったかい。

多分、赤線の水中部分は35℃以上ある感じ。

 


しかも良く観察してみると、海水中がモヤモヤメラメラしてる。

 

 

秋田の海岸線沿いの野湯と同じ現象。

これは確実に何か湧いてる。

 

abdominalpore.hatenablog.com

 

35℃ということなら温泉確定だ!

もしかして、新しい温泉を発見してしまったかも?

舐めてみると、普通の海水よりも甘いし。

 

こんなところに温泉が沸いているなんて驚天動地。

温かいから、生き物が集まってきてたんでしょうね。

 

さて、蚊のサナギと混浴した後は、ハゼとエビとの混浴でした。

 

⭐️京都府京丹波町 いぼ水宮

京丹波町の旧和知町には「阿上三所(あじょうさんしょ)神社」という名前の神社が4つあるそう。

名前が同じ神社が複数、一つの町にあるのって珍しい?

その「阿上三所神社」の一つ、本庄地区にあるのがこちら。

1306年に現在地に移設されたという記録はあるけど、創建については不明の古社。

 

 

鳥居を過ぎて、石段を登ぼり切ったところにあるのが拝殿?舞殿?

 

 

その奥には、覆殿の下に本殿が鎮座。

 

 

参拝を終えたら、鳥居まで戻って、10mほど離れた場所にある「いぼ水宮」へ。

 

 

こちら、別名「イボ水さん」

●このご神水をイボにつけると、イボが取れる。

●イボがなくなれば、お礼に柄杓を奉納すること。

●ラジューム泉が、イボに効果があるのかも。

エトセトラ、エトセトラ・・・

 

ラジューム泉ということは、放射能によってイボが壊死するのか?

 

 

たくさんの柄杓が奉納されており、みなさん、柄杓にお礼の言葉を添えられていますね。

その文言を見れば、否応なくイボ水さんの天恵を認めざるを得ないです。

 

 

神水は竹で覆われており、ゴミなどが入らないようになっています。

 

 

さて、蓋を開いて、いただきまーす!

って、うわっ、ナニこの白色の膜?

成分が析出したパリパリの膜はよく見ますが、ここの膜はヌルッとした感じ。

たしかに効能強そうな毒々しい膜です。

 

 

膜を掻き分けてみると、ご神水自体は澄み切っていますね。

イボないけど、手足に掛けときましょう。

これで死ぬまで手足にはイボが出来ないはず。

 

 

⭐️⭐️北海道◯◯市 野菜洗い場の鉱泉群

北海道南部のとある街中。

この街の狭いエリア内に冷鉱泉が3箇所で湧き出しています。

 

その1

こちらは二槽のコンクリ枡です。

 

  

ここがすごいのはアブラの量。

水面が油膜でテッカテカ。

 

 

GIFで見れば、アブラの量がよくわかる。

湯温は19.6℃。

 

 

 

口に含むと、ジッポーオイルみたいな匂いと味で、すぐに吐き出してしまうほどの不味さです。

 

 

その2

杉の木の下にあるこちら、K温泉という名前です。

 

 

こちらも二槽のコンクリ枡ですね。

 

 

藻類が繁り、杉の雄花や笹の葉で水面が埋まってますが、僅かな水面の隙間からポロリンと泡が立ち上がるのが確認できます。

コンクリ枡の底から湧出しており、そこそこの湧出量、湯温は23.6℃。

 

 

こちらもほんのりとですが、油膜が確認されます。

 

 

ご近所さん情報によると、昔はその1と2のコンクリ枡で野菜などを洗ってたそうです。

その後、大きな地震が発生し、湯に油分が含まれるようになったと。

今は使い道がなく、そのまま放置されているらしいです。

 

 

その3

こちらはY温泉という名が付いてます。

 

 

源泉井戸にコンクリ枡が併設という造り。

 

 

ここは前2箇所とは異なり、純粋な硫黄泉ぽく、油膜も全くなし。

23.8℃の硫黄アロマ臭の鉱泉が流れ出し、コンクリ枡内には硫黄泉ならではの白い湯の花が揺らめいてました。

 

⭐️北海道七飯町 千代蔵温泉(大沼公園駅前温泉)

駒ヶ岳の南部に位置する大沼国定公園

 

ja.wikipedia.org

 

大小様々の沼と、そこに浮かぶ百千の小島からなる景趣を目当てに、平日にも関わらず数多の観光客が来てました。

 

 

そのアクセス口であるJR大沼公園駅

 

 

この駅の近くにあるのが「千代蔵温泉」。

 

 

小屋の中には動力ポンプがあります。

 

 

ポンプで汲み上げられた温泉は、ドラム缶を経由。

 

 

そしてコンクリートの枡に注がれてます。

 

 

湯温は21.6℃。

泉質で温泉として認められたのかしら。

 

 

注意書きの看板が掲示されてます。

昔はここで食材やら食器を洗ってたんでしょね。

 

 

⭐️⭐️北海道七飯町 廃旅館の源泉たち

七飯町の廃温泉旅館2箇所に訪問。

 

1箇所目

こちらは小規模旅館です。

まだ立派な施設が残っていますが、もう誰もいません。

施設のお庭に流れのある水溜りが。

藻類の繁茂具合から普通の水でないのは一目瞭然。

 

 

壊れかけの土管から立ち上がった配管から垂れ流されてます。

湯温は39.8℃の単純泉です。

 

 

流れの先には小池がありますが、こちらも藻類うじゃうじゃ。

 

 

最初、芝生かな?と思うくらいミッチリと藻類で埋め尽くされてます。

藻類の成長にドンピシャな泉質と湯温なんでしょね。

ここに入浴する勇気はないなぁw

 

 

 

2箇所目

なかなか立派な中規模ホテル。

建物の前の駐車場には、どこからか流れてきた水の跡が。

辿っていきますと、ありましたよ。

わざわざ道路沿いまで湯を引っ張ってるということは、ご近所さんが汲んで持ち帰られるようにしてるんでしょね。

 

 

配管の先にある三角屋根の小屋が源泉かと。

周囲がグチョグチョで近寄れないくらいの湧出量です。

 

 

こちらも単純泉で、43.2℃。

 

 

ここで持参した軽量折りたたみプールが登場。

 

 

待つこと10分、いただきます。

ちょっぴり熱めのサッパリとした温泉でした。