イワボッケ(岩保木)は「イワ・ポキ(山の下)」という意味だそうで、名前の通り、山を臨む場所にイワボッケ温泉はあります。
もともとこの地域は、温泉付き別荘地として開発されたのですが、アクセスが悪かったのか、全く売れず荒れ放題になっています。
未舗装の道を車で走った先に、茶色の水がゆるく流れ出ている場所があります。
これ、垂れ流された温泉が作った川。
ここからは、茶色の水を辿って徒歩で進んでいきます。
人が通った形跡はなく、足元には鹿の足跡と糞しかない。
背丈くらいの笹の藪漕ぎをして・・・
グチョグチョの沼地のようなところを越えて・・・
やっとこさ見えてきました、浴場跡が。
浴場の真前に源泉があり、昔は配管で浴場内に引っ張ってたみたい。
源泉の横には、先人が入浴したであろうプラスチックの容器がそのままに。
プラスチック容器は、紫外線によってボロボロで穴が空いており、中には苔やら温泉成分やらでデロデロ状態。
数年は誰も来てなさそうな感じがします。
このプラスチック容器を利用するのはちょっと無理なので、容器を脇へ移動させてもらい、自前のプールを設置して、温泉を溜めます。
温泉が溜まるまで、廃墟の浴場内を観察。
なかなか大きな湯船があります。
別荘それぞれに配湯するのではなく、住人はここの浴場に来て、温泉に浸かる計画だったのかな?
10分ほどで、プールも満水になりました。
無色透明の30℃強の温泉で長湯できるのですが、ちょっと前にヤマビル3匹に噛まれた傷口がピリピリ染みる。
少し舐めてみますと、かなり塩っぱい強塩泉で、湯上がりも体がベタベタします。
同じエリアにある山花温泉 リフレと同じような塩っぱさでした。