奈良県で最もメジャーな野湯、五色湯跡を訪れました。
奈良の秘湯、入之波温泉を通り過ぎて、ひたすら山奥まで行きますと駐車場につきます。
駐車される方は(こんな辺境まで歩いて来る人はいないよね?)、下の写真の看板の通り、少し戻ったところにある黒石監視員駐在所で600円払ってくださいね。
ここからは本沢川沿いに徒歩です。
登山道に入る前には地図看板があり、ちゃんと五色湯跡と案内があります。
この登山道はずっと進んでいくと大台ヶ原まで行けるそうです。
途中、登山道から滝が見えますが、その滝壺の岩肌からは白い湯の花が付着しているのが観察できます。
滝壺に入っていけば、こちらの湯に浴びれるかも。
水が冷たく心臓発作起こしたくないので、眺めるだけに。
駐車場からのんびり歩いて30分ほど、写真のような橋があり、渡った先に道しるべが。
はい、ちゃんと五色湯跡と案内してくれてますので、まず迷わないはず(と言いつつ、我々は素通りして15分ほど迷子に・・・)。
ここから川縁までは、設置されているロープで降ります。
五色湯跡は対岸にあるとの情報を得ていましたので、渡渉します。
年間降雨量5,000mmと桁外れに雨の多い大台ヶ原の近くですので、雨が降った翌日とかは水かさが増して、軽装備での渡渉は難しいかも。
対岸の岩壁の方を見上げると、五色湯という石碑が残っています。
「五色湯 所有者 北○○」と読めるかな?
こんな山奥に江戸時代の湯治場があった形跡がまだあるってスゴイ。
そして石碑のすぐ横の岩肌から、お目当ての温泉が湧出しています。
湧出口はこんな感じ。
硫黄臭のする30度ほどの湯がそこそこの量で流れていきます。
湯の流れの中には桃色・白色の湯の花がびっちりと。
またその近くには配管がニョキッとあり、ここからも湧き出しています。
ですがこれは普通の湧き水のようで、温泉ではありません。
湯治場の飲水用だったのかな?
早速、入浴のための準備を開始。
スコップを持ってきましたので、溜まりに溜まっている落ち葉を掻き出します。
しかし落ち葉の下には積年の落ち葉によるヘドロが。
なかなかキレイにならず、四苦八苦していると・・・
休憩していたツレから「痛っ!」
「太ももを何か噛んでるょ〜」
ツレの太ももをよく見ると、小さな小さな芋虫みたいなのが。
そう大台ヶ原はヒルの巣窟ということを聞いていたので、しっかりヒル忌避剤を振りかけて来たのにもかかわらず、やられちゃいました。
ヘドロにヒルにと苦心惨憺の末、何とかケツ湯できる湯船が完成。
うん、あまり気持ちよくない!
ヒルは怖いしヘドロ臭いし、かなり気持ちよくないです。