またまた、蔵出し小ネタ。
弘法大師(空海)が開いた真言密教の聖地、高野山があるのは和歌山県高野町。
1000m級の山々が折り重なっており、山深い辺地です。
こちらに廃温泉宿があるとのことで、高野町くんだりまで出向いてきました。
まだ建物はきれいそう。
10年ほど前に廃業したらしい。
とりあえず源泉を探すことに。
通常、廃旅館で源泉を探すのは、すごく大変。
藪をかき分け、目を皿にして、ようやく地面からちょっことだけ顔を出した源泉の配管を見つける、みたいなことが多いんです。
しかし、ここはチョー簡単。
「源泉」と、でかでかと書いてくれてますんで。
裏側に回ると、わずかに地面が茶色に染まっていることから、自然に湧き出していそうです。
湧き出した源泉は配管に流れているようなので、その配管を辿っていくと・・・
みっけ。
川に廃湯されていました。
川べりまで下りて確認すると、茶色に染める冷鉱泉がしょぼしょぼと流れ出しています。
飲泉しますと、わずかな鉄味と鹹味、そして強い出汁味。
お鍋のベースに使えるくらいのうまみ成分が含まれていそう。
今度はプールを持ってきて、自分がお鍋の具になりたいな。