湯の中で屁を放ったようなブログ -とりとめのない無料温泉-

⭐️⭐️群馬県嬬恋村 つまごい館(廃業)の二種類の源泉

群馬県渋川駅から大前駅までを結ぶ鉄道路線吾妻線

終点の大前駅は、1日4本運行で50人程度しか利用しない無人駅です。

こういう落莫とした哀愁が漂う構造物って、なんか惹かれます。

 

f:id:abdominalpore:20210311140031j:plain

 

この駅前に、嬬恋温泉 つまごい館という温泉宿がありました。

二種類の源泉をブレンドして利用していたそうで、いつか行こう行こうと思っていたら2017年に廃業。

しかし、まだ源泉は生きているとのことで立ち寄りました。

 

手前のフェンスで囲われている部分と、その奥の四角い枡がそれぞれ源泉かな。

 

f:id:abdominalpore:20210311140003j:plain


フェンスの場所は立ち入ることができません。

しかし、その奥の源泉はというと、U字溝を経てドバドバ垂れ流されています。

 

f:id:abdominalpore:20210311132312g:plain

 

つまごい館では加温掛け流しだったそうで、今もかなり温めの温度です。

飲泉するとほんのり金気がありますが、飲みやすい。

 

U字配管から溢れたお湯は、一旦土中に潜り、小道を挟んで小川として現れます。

 

f:id:abdominalpore:20210311140018j:plain


その小川の奥から、また別由来のお湯が垂れ流されています。

フェンスの源泉?

 

f:id:abdominalpore:20210311133034g:plain

 

こぼれ落ちた場所には白い湯の花がこびりついており、こちらも温め。

飲泉すると、ガツンとしたアブラ臭と焦げた硫黄臭。

 

この二種類の源泉は、小川内でブレンドされて、その先の吾妻川に流れ捨てられていました。

 

嬬恋村の役場の方、ここに無料の湯船作ったら、大前駅の利用者数が増えますよ。

どうですか?

⭐️群馬県草津町 国道脇の激アツ温泉川

久しぶりの草津温泉

今回のお宿は草津温泉 ホテルおおるり

草津温泉エリアでは、最もコスパが良いという話も。

バイキング朝食付きで4,000円、懐に優しいです。

施設は、昭和あるあるの団体旅行向け鉄筋ホテルでして、ちょっと草臥れていますが、お風呂はちゃんと万代鉱源泉の掛け流し。

 

f:id:abdominalpore:20210311165118j:plain

f:id:abdominalpore:20210311165130j:plain

 

翌朝、草津町内にある、国道脇からモクモクと湯気が立ち上がる場所に寄りました。

車で通過すると、硫黄のいい匂いがエアコン吹き出し口から車内に入り込んでくる。

 

f:id:abdominalpore:20210311132956g:plain

 

このモクモクの道路を挟んだ反対側には、下まで降りれる場所があります。

 

f:id:abdominalpore:20210311135713j:plain

 

先程のモクモクから湧き出した源泉が川となって流れています。

 

f:id:abdominalpore:20210311135727j:plain

 

国道の下は暗渠になっており、ここを上ればモクモクエリアに行けるはず。

 

f:id:abdominalpore:20210311135740j:plain

 

しかしこの川、すごく熱い。

川の中でコケたら、確実に火傷するので、遡上なんかは絶対にムリ。

熱すぎて、汲み湯するのも一苦労でした。

 

f:id:abdominalpore:20210311132206g:plain

⭐️⭐️⭐️群馬県中之条町 尻焼温泉

尻焼温泉にやってきました。

 

今さらですが、尻焼温泉の名の由来は、川底から湧き出した湯で温められた岩に乗っかって、肛門を温めることで痔の治療をした(尻を焼いた)という逸話から。

大正製薬さん(痔の対策|疾病ナビ|大正健康ナビ)によると「カイロや入浴などで腰周りを温めて血行をよくしたりすると痛みが和らぎます」と。

昔の人の民間療法おそるべし。
 

尻焼温泉の駐車場ですが、数百メートルほど手前に無料駐車場があります。

ちょっと離れており、歩くのが面倒臭いなら、尻焼温泉のすぐ近くにあるホテル光山荘の有料駐車場(500円)にも止められます(台数は少ないけど)。

 

f:id:abdominalpore:20210311135752j:plain

 

川辺に降りていきますと、まず目に入るのが、こちらの湯小屋。

 

f:id:abdominalpore:20210311135937j:plain

 

内部にはプラスチック籠があり、ここに衣服を入れておくこともできます。

三方が囲われているので、湯小屋に入浴者がいないなら、女性はここで着替えるのが良さそう。

とは言え、囲われていない一方は川湯に向かう道に面しており、通行人からは丸見えなので、車で着替えて来るのが正解かな。

 

f:id:abdominalpore:20210311135830j:plain

 

この湯小屋の源泉は川底ではなく、すぐ隣の川縁から湧出してるお湯が供給されています。

あと、湯小屋だけは水着やタオル巻きも禁止、素っ裸で入浴するようにと掲示されています。

 

f:id:abdominalpore:20210311133016g:plain

 

さて、湯小屋の奥の川の湯へ移動。

平日なので、2組のみが入浴しているだけ。

とっても広く、200人くらいは入れそう。

 

f:id:abdominalpore:20210311135805j:plain

 

川底の至ところから泡を伴って湯が湧き出しています。

泉質は、カルシウム・ナトリウムー硫酸塩・塩化物温泉ですが、川の水で薄めらているのか、あまり味はしない。

 

f:id:abdominalpore:20210311132253g:plain

 

しばらく川の湯に入ると体が火照ってきますので、その時は堰の下の川に。

こちらの川は、堰の上から流れてきた温かい温泉が上層に、そして下層には川の水が流れていますので、体を冷やすのに持ってこい。

 

f:id:abdominalpore:20210311135908j:plain

 

おまけ。

もうちょっと下流に行ったところの川縁からも、湧出してます。

 

f:id:abdominalpore:20210311135817j:plain

 

その部分だけ温泉藻がビッチリ生えていますので、すぐ分かります。

 

f:id:abdominalpore:20210311135921j:plain

f:id:abdominalpore:20210311132232g:plain


ここは川水が入らないので、加水なしの100%源泉掛け流し、しかもすごく適温。
ですが、ケツしか浸かることができない、尻焼温泉ならぬ、尻だけ温泉。

好事家向けですね。

 

⭐️⭐️群馬県中之条町 廃温泉施設の駐車場にある温泉枡

群馬県中之条町にあった温泉施設。

日帰り兼宿泊もできたそうです。

  

f:id:abdominalpore:20210311162914j:plain

 

十数年前に廃業したそうですが、その施設の駐車場には未だに源泉が垂れ流されています。

 

f:id:abdominalpore:20210311135648j:plain

 

1.5×1.5m程の浅い木枠内に、クランク状に立ち上がった配管から垂れ流されていました。

 

f:id:abdominalpore:20210311135700j:plain

 

タライが設置されていますので、今でも洗濯や野菜洗いとかに使用されているのかもしれませんね。

 

f:id:abdominalpore:20210311132151g:plain

 

実測33.0℃。

温泉施設では、加温して使用されていたようです。

アル単とのことで、無色透明無味無臭ですが、体に掛けるとややヌルヌルとしました。

⭐️⭐️群馬県安中市 嶺鉱泉(舌切りすずめ源泉)

群馬県安中市にある有名な鉱泉、嶺鉱泉

別名、舌切りすずめ源泉と言われています。

同じ安中市にある磯部温泉は、お伽話「舌切り雀」発祥の地なので、それにあやかったのかもしれません。

ちなみに温泉マーク(♨️←コレ)も、磯部温泉が発祥地。

温泉マーク - Wikipedia

 

さて嶺鉱泉は住宅街の一角にあります。

 

f:id:abdominalpore:20210311135559j:plain

 

鉱泉を汲めるように柄杓が置かれています。

この鉱泉炭酸ガスが豊富に含まれているので、この地区の銘菓、磯部せんべいに使用されたり、鉱泉を使った湯豆腐、ふわとろ豆腐に利用されているとか(磯部温泉 - Wikipedia)。

 

f:id:abdominalpore:20210311135613j:plain

 

脇には立て札があり、源泉標識が掲げられています。

この鉱泉、明治時代に手掘りで掘られたボーリングとのこと。

所有者のご好意で開放されているので、ゴミなどはちゃんと持って帰るように。

 

f:id:abdominalpore:20210311141420j:plain

 

鉱泉はと言うと、今まで見たことがない外貌から湧き出しています。

ボコボコと炭酸を含んでおり、炭酸が強いのでしょう、下のGIFでもわかりますが、大量のコバエが二酸化炭素に誘われて集まっています。

血を吸う種類ではないのでご安心を。

 

f:id:abdominalpore:20210311132058g:plain

 

安中市は関東地方では珍しい油徴地帯でして、ガス井戸もたくさんあるそうです。

この辺りはどこを掘っても、炭酸ガスを伴う鉱泉が出てくるんでしょうね。

 

f:id:abdominalpore:20210311132118g:plain

 

温度は20.5℃。

飲泉してみますと、塩っ辛いベースに、しっかりとしたアブラ味+強炭酸でして、決して美味しいものではない。

これで作った湯豆腐、どんな味がするんだろ?

 

⭐️⭐️⭐️静岡県○○市 大噴射するヌルヌル湯その2

大噴射するヌルヌル湯その1を堪能。

 

abdominalpore.hatenablog.com

 

さて帰るかと地図を確認したところ、事前にピンを打っていた場所と微妙に違う。

ピンを打った場所はもう少し川の上流。

 

まだ時間はあるから遡上してみますと、何やら人工物が見えてきます。

 

f:id:abdominalpore:20210217220904j:plain
 

なんだ?

 

f:id:abdominalpore:20210217220922j:plain

 

中を確認すると、稼働してない錆びついたポンプらしきものが。

あやしいな。

 

f:id:abdominalpore:20210217220934j:plain

 

川の上に架けられた配管をよく見ると、液体が滴っている。

しかもその下は白い付着物が。

匂いを嗅ぐと硫化水素臭がする。

なるほど、ピンの場所はここですね。

 

f:id:abdominalpore:20210216213853g:plain

 

配管の元はというと、川面から7-8メートルほど上の対岸の崖。

 

f:id:abdominalpore:20210217220947j:plain


ここが湧出地ですね。

流石にこの崖をよじ登るのは無理。

 

f:id:abdominalpore:20210217221000j:plain

 

配管の反対側はというと、川の上流に向かって伸びていってます。

この先には、垂れ流しがあるかもしれないぞ。

うーん、ここまで来たら辿ってみるか。

 

f:id:abdominalpore:20210217221012j:plain

 

ズンズン進んでいき、途中河岸を歩いていると、前方でガサガサ!と。

ク、クマ?

見上げると、木の影に隠れた生き物が。

 

f:id:abdominalpore:20210319194345j:plain

金色フサフサのテンでした、ホッ。

テンがいた場所に行くと鹿の亡骸が。

お食事中だったんですね。

 

f:id:abdominalpore:20210217221038j:plain

 

その後、山の上にぴょんぴょん逃げて行きました。

ごめんよ、テン、ランチを台無しにしてしまって。

 

f:id:abdominalpore:20210319194357j:plain

 

さて配管はと言いますと、まだまだ伸びてる…

地図を見ても、この先は入浴施設どころか民家もない、人里離れた辺境の地。

しかし戻る時間を考えると、ここでタイムアップ。

 

f:id:abdominalpore:20210217221051j:plain

 

一旦ポンプ小屋まで戻ります。

というのも、こちらもバルブがあるんです。

ほんの少しだけ開いてみると、同じく大量噴出w

 

f:id:abdominalpore:20210216213834g:plain

 

湯温38.1℃、ヌルヌル湯その1と同じく、タマゴ臭が強いローションのようなお湯でした。

 

f:id:abdominalpore:20210216220739j:plain

⭐️⭐️⭐️静岡県○○市 大噴射するヌルヌル湯その1

いろいろとリスキーな所らしく、事前に十分に調査・準備した上で、静岡県の某所に向かいました。

 

まずは河川に降りて、遡上していきます。

 

f:id:abdominalpore:20210217220544j:plain

 

途中何度も渡渉するので、ウェーダー装着済み。

水量が少ない時期ですので、膝上くらいの深さを進んでいきますと、

 

f:id:abdominalpore:20210217220759j:plain

 

歩き始めて30分、川の両側が高い絶壁に挟まれてきます。

落石に注意しながら、なるべく川の真ん中を歩いて行きます。

 

f:id:abdominalpore:20210217220811j:plain

 

すると、左の絶壁が茶色に染まってる。

冷たい鉱泉が僅かにジワジワ染み出してますが、目的はこれではないです。

 

f:id:abdominalpore:20210217220824j:plain

 

鉱泉を過ぎてすぐ、淡い硫化水素臭と共に、白い湯の花がこびり付いた岩肌が。

 

f:id:abdominalpore:20210217220837j:plain
 

上を見上げると、5メートルほど上段に塩ビ配管とバルブが見えます。

 

f:id:abdominalpore:20210217220850j:plain
 

足場に気をつけながら近づきますと、配管の根本から湯が漏れ出てます。

昔はここに湯船があったらしい。

 

f:id:abdominalpore:20210216213944g:plain

 

試しに閉まってるバルブを半分ほど開いてみると…

 

f:id:abdominalpore:20210216213814g:plain

 

大噴射www

すごい湧出量。

 

初めは漏れ湯でケツ湯しようかと思ったのですが、ちょこっとだけ大噴射を浴びました。

マジで吹っ飛ばされかけて、危うく5メートル下まで転げ落ちそうに。

あぶね、あぶね。

 

f:id:abdominalpore:20210216220721p:plain

 

湯温は36.1℃の不感温帯。

硫化水素臭プンプンで超絶ヌルヌル、絶品湯でした。