指宿市の、とある海沿いの埋め立て工事現場。
新しめのボックスカルバートが設置されていますが、その手前、大きな土嚢が積まれたあたりに、かつて湯船の名残があったそうです。

・・・・あぁぁ、湯船はすでに撤去されてしまってます。

温泉の名残を探しに来たものの、目の前に広がるのは無機質な土嚢とコンクリートだけ。
落胆を隠せないワタクシ。

ところが、水面をじっと観察してみると、小さな泡がプクプクと立ち上がっているのを確認。
しかも、周囲には温泉藻がしっかりと繁茂してるし。
手を漬けてみると、これがまた実にちょうどいい、快適な湯温。

湯船の名残は撤去されても、温泉は湧いていました。
でもこの場所も、いずれボックスカルバートがさらに延長されていくのでしょう。
そうなれば、この温泉も埋もれてしまい、もう二度と日の目を見ることはないのかもしれません・・・
R.I.P. 湯船の温泉よ。