今回のメインイベント、それは湯殿山総本寺 瀧水寺大日坊に行くこと。
山門はとてもアルカイック。
古刹というのがピッタリな風格。
山門を抜けると、両側に紫陽花が植えられた石畳を進んでいきます。
こちらが本堂。
目的は、この中に奉られております。
訪れた理由、それは即身仏です。
内部は写真撮影が禁止されていますので、以下の写真は大日坊のホームページよりお借りしました。
この方、96歳で自ら命を絶ってミイラとなられた真如海上人です。
ミイラになるためには脂肪分を減らす必要があり、まずは木の実だけを食べ続けるそうです。
その後、死亡後に虫などが湧かないように、防腐作用のある漆を飲むと。
そして空気穴だけが開いた土中に埋められるそうです。
生きている間は土中で鈴を鳴らし続けますが、鈴の音が止まったことで、周囲の人々に亡くなったことを伝えたそうです。
死後、魂が和歌山の高野山に修行しに行く100日間が過ぎた後に、土の中からミイラ化した上人を掘り起こして、奉ったそうです。
真如海上人は6年に一度、ご開帳されるそうでして、目の前でお参りできました。
しかも、ご住職に30分ほど説明していただけます。
ご住職曰く、こちらの上人は生前、目が悪い民の治癒を願って、自ら左の目ん玉をくり抜いたそうです。
その証拠に、上人の即身仏も左目はないんです・・・すごい精神力だ・・・
上人をお参りしてなんかドッと疲れたけど、とある廃温泉施設に立ち寄ることに。
ここに車を停めて、歩いて進んでいきます。
舗装道路の先は山道でして、途中に橋が崩落して、アスレチックのようにロープに掴まりながら丸太を渡っていきます。
山道を歩いて3分ほどで廃温泉施設に到着。
建物左側は崩壊しています。
建物の裏手に回りますと、茶色の水が溜まった三段のマスが。
ん?手前に何やら白いものが。
この白いアワアワ。
モリアオガエルの卵ですね。
カエルのくせに、水に卵を産まない変なカエルです。
さて、三段のマスの一番上のマスには茶水が流れ込んでいます。
茶水の出元は、この蔦に覆われたコンクリのマス。
内部を見ますと、茶水が溜まっており、泡を伴って湧出していました。
廃業前は、この冷鉱泉を沸かして利用していたそうです。
湯温は10℃ちょいくらい。
薄い鉄味に微炭酸がする冷鉱泉でした。