1月8日から新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発出しました。
入浴中にマスクを必然的に外さないといけない湯巡りマニアにとっては、自宅生活が放恣に流れる日々。
必然の成り行きとして、ブログに書くネタもないわけで。
ということで、書くか書かないか右顧左眄していた無料温泉、角間温泉共同浴場について書きますね。
湯田中温泉や渋温泉は良い意味で賑わいがありますが、対照的に角間温泉はひっそりと静寂に包まれた湯治場という感じ。
歴史を感じる木造3階建てでして、2階の高欄がぐるりと囲んでいるところがお部屋。
お部屋から表通りを覗いても誰も歩いておらず、この静けさと寂しさは至極の静謐を求める人向け。
館内も至ところに数寄屋造りが施されています。
渋温泉 歴史の宿 金具屋さんも数寄屋造りで有名ですが、こちらは小体な金具屋さんという感じ。
お夕食は豪勢ではないですが十二分に美味しい。
この越後屋さんの雰囲気で贅沢尽くしの料理が出てきたら、逆に気持ちが萎えちゃいますよ。
お宿にはお風呂が3か所あり貸切風呂です。
この女性の湯口の後ろのタイル、実はバタバタ空を飛ぶコウモリなんです。
白く抜けた部分がバットマンマークになっています。
こんな不気味なデザインのタイル、どこの誰が考えたんだ?と、この時は思ったのです。
しかしその後、鳥取県倉吉市の登録有形文化財である大社湯に訪れたところ、同じタイルが使われているではないですか。
番頭さんに尋ねたところ、どうもこのタイル、中国あたりからの舶来品らしいとのこと。
なるほど、日本人には想到できないですよね。
さて、角間温泉には狭い狭いエリアに共同浴場が3か所あります。
日帰り利用も300円でできますが、角間温泉に宿泊すれば無料で利用できます。
完全に無料で利用できるわけではない、宿代を払わなければならない、という理由が右顧左眄した理由です。
3か所の写真、一気にアップ。
上から、新田の湯、滝の湯、大湯。
ここ角間温泉は、決して若い子にはオススメできないけど、分かる人には分かる、その筋の者向けの温泉街かな。