湯の中で屁を放ったようなブログ -とりとめのない無料温泉-

⭐️⭐️福島県金山町 大塩&滝沢天然炭酸泉

ここ福島県の只見川沿いは、アクセスが悪いんですが、良い温泉がたくさんあります。
もちろん沸かしではない温かい温泉なんですが、良い冷鉱泉、しかも炭酸泉もあるんです。
以前宿泊した宿の女将さん曰く、家庭の井戸なんかにも炭酸泉が湧くそう。
 
さて、このエリアで有名な炭酸泉2ヶ所を紹介。
 
1. 滝沢天然炭酸水
 
塩沢天然炭酸水前には、大きな駐車場が用意されています。
少し神社のような厳かな雰囲気。
 

 

ふーん、太陽水という名前でクスリとして売られていたんですね。

今では、隣に立派な工場があり、ボトリングされて販売されてます。

 

 

山際には立派な建物に、「炭酸水」と書かれた扁額。

 

 

この屋根の下にある源泉井戸は、しっかりとした蓋がされており、今は直接汲むことができません。

昔、この井戸で人が亡くなられた事故があったからかな・・・

 

 

隙間から覗くと、井戸の底にはボッコンボッコンと湧き出している炭酸泉が。

 

 

井戸から直接汲めませんが、井戸の横には汲み場が用意されてます。

 

 
なかなかの強炭酸、無味なので市販の炭酸水のようにウマイ。
でも福岡県の長田鉱泉場よりは、ちょっと炭酸シュワシュワ感が弱いかな。
  

abdominalpore.hatenablog.com

 

 

 

2. 滝沢天然炭酸水

 

大塩天然炭酸水から西へ車で5分ほどのところにあります。

こちらは小さな看板しかないので、見逃してしまうかも。

 

 

駐車場の右横に、地面の一部が掘られたような大きな窪みがあります。

 

 

その窪地の一番深いところに湧き出しています。

 

 

岩間から湧出した炭酸泉は枡に受けられ、配管から垂れ流されています。

 


こちらの炭酸泉は、大塩天然炭酸水に比べてさらに炭酸感が弱めですが、同じく無味なので、美味しく頂けましたよ。

ちなみに、炭酸に引き寄せられた羽虫みたいなのがたくさん飛び回っており、ブユにがっつり咬まれました。

訪れる時期によっては虫よけがあると良いかもです。

 

⭐️⭐️秋田県○○市 温泉好きのサザエが集う温泉跡

こちら、大昔に温泉の湯船があり、地元の人が入浴していたそうです。

しかし戦前、地震が原因で湯温が低下してしまい、湯船も撤去されたとのこと。

今はどうなってるのか調査。

 

 

どこかに湧いていないかなぁと探していると、コンクリート際の海面が、波の動きと連動していないぞ。

 

 

近づいてみてみると、明らかに海面が下から持ち上がっている。

 

 

海中15cmほど下まで手を突っ込んで、湧出部位に手をかざすと、30℃くらいの温かさ!

温度と比重が違うため、水中でもメラメラと屈折して見えます。

ここだ、みーっけた。

 

 

周囲を観察していると、数カ所から泡がブクブク上がっているのも分かります。

 

 

海水温よりも少し温かいためか、湧き出している周辺にサザエがたくさんいる。

温泉で育ったサザエ、ぜったいウマいはず(密漁してませんよ)

 

 

ここ、干潮時になれば源泉が海面上に現れると思われます。

もしかしたら寝湯ができるかも。

今回は残念ながら、干潮が夜の0時くらいだったため、諦めることに。

ツレにウマいもの食わせるという口実で、再チャレンジだな。

⭐️⭐️⭐️秋田県○○市 廃浴場の強硫黄臭のする冷鉱泉源泉

秋田県の某所。

 

 

この建物の近くまで行くと、風向きによっては硫黄の良いアロマがしてきます。

 

 

この建物、入浴後の休憩室だったと思われます。

もう使われなくなってかなりの月日が経っているみたい。

室内の畳のくたびれ具合からも、相当な期間、放置されているのかも。

 

 

硫黄アロマの発生元を探り当てるため、鼻をクンクンヒクヒクさせて徘徊すると、川向かいに求めていた源泉を発見。

 

 

川の土手から立ち上がった配管の途中が折れており、その部分から垂れ流されています。

川の中に埋まった土管が見えます。

井戸の跡?

 

 

今は源泉近くで垂れ流されていますが、本来、配管は川の手前まで伸びて、このコンクリのタンクまで引っ張ってきていたようです。

 

 

この貯湯槽の後ろにある建物、これが廃浴場。

 

 

建物内には小さな脱衣所があり、その奥には二人くらいしか入れないほどの小さな浴場があります。

洗い場は土が剥き出しでして、カッピカピにひび割れている。

こちらも、しばらく使われてなさそうです。

 

 

とりあえず源泉は生きています。

しかし源泉は川の向こう側。

仕方がない、行くしかないでしょ。

うー、川の水、ちょー冷たいよ。

 

源泉の近くに来ると、かなりの硫黄アロマが広がっています。

鉱泉が落ちた地面には、白い湯の花がいっぱい。

口に含むと、大好きな濃厚硫黄がブワッ。

 

 

鉱泉の温度は12.8℃。

うー、こっちも、ちょー冷たいよ…

 

⭐️⭐️秋田県三種町 べっとうじゃの湯

男鹿半島を後にして、秋田県を北上。

途中途中、有料の温泉施設に入浴し、八峰町に到着。

ここ八峰町の水沢ダムに冷鉱泉「峰水湖冷泉」があるとのこと。

 

 

ちょうどダムの職員の方がおられたので、ここの冷鉱泉について尋ねたところ、去年くらいから冷鉱泉を汲めなくなったという噂があるとのこと、ガーン。

 

ダメもとで、確かめに向かうことに。

ダムの端っこにある階段で下に降りていきます。

 

 

10分ほど降りていくと、フェンスで囲われている場所が。

ここの奥にあるはずですが、全く手入れされていないので、ほぼ諦めの境地・・・

 

 

あー、やっぱりなぁ。

鉄の架台の上に手押しポンプがあるはずなのですが、なくなってる。

八峰町のお役所の皆さん、またポンプ取り付けてください(泣)

 

 

 

こうなったら、意地でも無料温泉をゲットするぞ!

ということで三種町まで大移動。

pH9.9の高アルカリの冷鉱泉、べっとうじゃの湯があるはず!ということで行ってみたところ、こちらはちゃんとありました、ホッ。

 

 

黄色のスイコータンクが道路沿いにあるので、見逃すことはありません。

奥の山の中に湧出場所があるらしく、道路沿いまで引っ張ってきているんですね。

 

 

看板には「飲み水ではありません」と注意書きがありますので、口に含んで飲まない(だいじょうぶか?)

ほぼ無味無臭ですね。

 

タンクの横のバルブを開くと、タンク内に溜まっていた冷鉱泉がドバドバと出てきます。

13.4℃の冷鉱泉を汲んで浴びてみましたが、うーん、ph9.9という割には、あまり浴感がありませんでした。

ぜひ湯船で浸かってみたいですね。

 

⭐️秋田県男鹿市 フナムシだらけのKの湯

男鹿温泉といえば元湯雄山閣が有名。

男鹿名物のナマハゲのお面から湯が噴き出すというガジェットが、マニア心をくすぐるのです。

 

 

ですが、今夜のお宿は同じ男鹿温泉郷にある男鹿萬盛閣です。

こちら、接客が良く、かつコスパが良いとのことで、今回一人8,800円の基本コースを選択。

 

 

お風呂ですが、大浴場と貸切風呂があります。

まず大浴場、ナトリウム塩化物泉でして、もちろん掛け流し。

良き湯です。

 

 

貸切風呂ですが、本来なら利用するのに使用料を支払わないとだめですが、宿泊客が少なかったからか、無料で利用させてもらえました。

こういう、融通を効かしてくれる宿って高評価です。

 

 

お楽しみの夕食ですが大満足の内容。

初めて食べる秋田の地のモノがふんだんに使われており、温かいものは温かく、しかも美味しい。

 

 

食後、女将さんから、歩いて1分のところにある男鹿温泉交流会館で、20時半から「五風なまはげ太鼓」が上演されると教えてもらい、見に行くことに。

 

e-ogaonsen.com

 

入場料は600円で、40分ほど上演。

ナマハゲが和太鼓を演奏するのですが、これが大迫力でカッコいい!

お年寄りにはいささか刺激が強すぎるのでは?と思えるほどの、太鼓の重低音がドンドンドン!

夕飯のお酒で酔っ払っていたのですが、完全に目が覚めましたw

 

 

翌朝の朝食は、再びハタハタが出てきたし、好物の温泉卵もあり、グッド。

 

 

萬盛閣の建物は昭和のRC造で、ハード面は草臥れているところがあるんですが、接客・料理とソフト面で頑張っておられる、コスパに優れた良宿でした。

 

 

さて翌朝チェックアウト後、男鹿温泉郷のすぐ近くにあるという野湯「Kの湯」に行くことに。

江戸時代の東北トラベラー、菅江真澄の紀行文「男鹿の鈴風」にも記録されている野湯です。

 

ja.wikipedia.org

 

海岸線から湧き出しており、昭和の一時期には湯船が造られたこともあったそうですが、今でも自噴しているとのこと。

海岸沿いの未舗装路を歩いて進んで行きます。

 

 

未舗装路のつきあたりで、海岸に降りてさらに進んで行きます。

 

 

すると、茶色に染まった岩が。

 

 

茶色のお湯がユルユルと湧いていました。

 

 

湯温は27.8℃、舐めてみると塩っぱいので、男鹿温泉郷と同じくナトリウム塩化物泉かと。

 

 

湧出量はそれほど多くはないのですが、ケツ湯くらいは作れそう。

ということで、転がっている重たそうな石をどかしてみると、石の下から大量のフナムシがワサワサワサ・・・( ゚д゚)

そっと石を元に戻しました。

⭐️秋田県男鹿市 うーん魚臭い・・・金ヶ崎温泉

ツレは、野湯に対してほとんど興味がない。

なので野湯に行くときは、バーターとしてウマいものを食わさないといけないわけでして。

ということで、今回は男鹿半島の観光名所、入道崎にあるレストラン「海陽」でランチです。

 

 

秋田といえば、ハタハタ。

秋田県の県魚にもなっている、美味しい魚。

 

ja.wikipedia.org

 

そのハタハタを満喫できるハタハタ丼セットと日帰りランチを注文。

美味なことはもちろん、ボリュームもあって、ツレも満足そう。

(これで何箇所か野湯に立ち寄れるはず・・・フッフッフッ)

 

 

腹いっぱいになったので、無料温泉に。

 

向かったのは、男鹿半島で一番有名な野湯、金ヶ崎温泉。

大正時代に湯小屋があり、陸路では難しい絶壁の下にあるため、当時は主に船を使ってアクセスしていたとのこと。

その後、管理人もいなくなり、徐々に自然に戻りつつあるけど、未だお湯は湧き出しているので、やってきました。

 

車5-6台くらい停められる広場から、杣道を進んでいきます。

 

 

ちょうど山菜取りから帰ってこられた老夫婦がおられたので、金ヶ崎温泉について話を聞きますと、「かなりキケンなところ通るよ」「登山靴履いてきた?」「軍手もいるよ」と。

こちらも事前学習していたので、装備は万全。

金ヶ崎温泉には50年くらい前に行かれたことがあるそうで、当時は大きな露天風呂にかなり熱めのお湯が満たされていたそうです。

「とりあえず、気をつけて行っておいで」と念押しされました。

 

5分ほど木々の中を歩いて行きますと、開けた場所に。

 

 

地図を照らし合わせると、金ヶ崎温泉が遥か下にある海岸線沿いに見えます(矢印)。

 

 

目の前全てがオーシャンビュー、快適な海風を感じながら爽快に進んでいきます。

 

 

岬の先まで来たところに、難所が見えてきました。

ここから30mほどの絶壁を、ロープを使って降りていかないとダメ。

 

 

最初のうちは、傾斜45度くらいなのですが、足場が土なので滑りやすい。

 

 

しかも、だんだんと傾斜がキツくなり、一番絶壁のところは70度くらいはありそう。

岩場なので、誤って落っこちたら死にます、確実に。

 

 

なんとか無事に海岸まで降りてこられました。

 

 

海岸にはゴロタ石が多く、なかなか歩きづらい。

スタート地点から30分ほど、石積みの人工物が見えてきました。

 

 

ここが、先の老夫婦が50年前に入ったという露天風呂ぽい。

 

 

四角い石積みの中に、茶色の円形湯船があり、その中で未だに湧いている金ヶ崎温泉。

 

 

円形湯船の底に穴が開いており、そこからポッコンポッコンと泡が上がってきます。

 

 

しかし、ほとんどお湯が湧いているようには見えません。

排湯もされていないし。

手を漬けるとかなりヌルく、実測30.6℃。

時期的に湧き出るお湯の量が少ないのか?

 

しかも、なんか臭い。

魚系の生臭さが・・・

湯面をよく見ると、魚の鱗ぽいのが浮いている・・・

もしかして、時化の時に魚が入り込んで、そのままお亡くなりになって、換水率が悪いため魚肉片の一部が残っているのか?

 

うーん、来たからには入らないとなぁ・・・

とりあえず鱗っぽいのを掬って取り除いて入浴。

フワッと魚臭がするし、さらにお尻の穴を舐めるように泡が当たり、何か気持ち悪い…

 

 

石積みの周囲からは、数カ所で温泉が湧き出しており、湯温が高いところで48.6℃。

 

 

円形湯船へ湧くはずの湯が、周囲に漏れてきているのかも。

金ヶ崎温泉は、湯温も低く、換水率も悪そうなので、もう満足できる入浴は難しいのかな。

 

⭐️⭐️北海道〇〇市 使われなくなった源泉がドッバドバ

北海道のどっか。

車で走っていると、ツレが「あっ、あそこに湯気立ってるよ!」

うちのツレは、野湯系に入りたがらないくせに、見つける能力は長けている。

 

車を戻して橋から川面を見ると、温泉ぽいのが。

 

 

これね、なんか黄土色のヌルヌルしたのが見えるとこ。

 

 

いろいろ調べてみると、施設でこのお湯を利用していたのですが、今は未使用となり、この川に捨てられているぽい。

 

護岸の上から見るとこんなのが。

湯船ぽいのがあって、なかなか良さげ。

 

 

2mくらいの高さの護岸を何とか降りてみる。

結構ムワッっとするくらいの湯温と湯量。

こりゃすごいわ。

 

 

興奮しながら、お湯に手を入れたり、写真を撮ったりしていると、温泉の音がジョロジョローからボボボオォォォー!に変化。

急に出てくる湯量が増えて、300%アップ!

焦らせんなよ。

 

 

5分ほどで湯量が100%に戻ったので、さて、入浴しますか。

 

 

しかし問題が。

湯温が46℃と結構な熱さ。

ムリをすれば、湯が垂れ流されている湯船ぽいところで入浴できそうですが、ワタクシちょっと熱さに耐えられなさそう。

ということで、川の水と混ざるくらいのところで入浴。

しかし勿体無いお湯だな。